前日1000ｍ走で倒れちゃったけど…ラファエル、突破力で挽回

ＤＦコルテース（左）を抜き去り果敢に攻撃を仕掛けるラファエル

　Ｊ１新潟は高知キャンプ第９日の３日、高知市春野総合運動公園陸上競技場で２部練習を行った。午後には今季初のシュート練習や３対３、１０対１０などの実戦練習を行い、ＦＷラファエル（２２）はスピードを生かした攻撃力を発揮。前日の１０００メートル×１０本でめまいで倒れたアクシデントを帳消しにする動きを見せた。

　ボールがあると、別人のようだった。ラファエルは、シュート練習でＤＦコルテースからのクロスを頭で合わせて２ゴール。３対３では、スピードを生かしてＤＦの裏に抜け出す機敏な動きを見せた。柳下監督が「ラファ（ラファエル）、スピードＯＫ！」と絶賛したほどの存在感だった。

　ラファエルも「体もいい状態になってきた。いろいろなトレーニングをやって、やっと形になってきた」とご機嫌だ。キャンプ前半の持久系練習では精彩を欠き、１月３１日の高知大との練習試合は出場させてもらえずにランニングをした。前日には走っている途中で倒れ、柳下監督から「子ども」と酷評もされた。

　走ることが「得意だったことは一度もない。１０００メートル走ったのも初めて」と明かしたが「次の練習試合には出られるように、しっかりやっていきたい」と７日のアイゴッソ高知との練習試合出場を熱望する。柳下監督は「３対３は良かった。まだ、ゲームになると動けない。どれだけボールを受ける動きをできるか。それにいつ気づくか」とくぎを刺すのも忘れなかったが、新「１０」番が着実に調子を上げていることは確かだ。