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J2岐阜 恩田社長が難病ALS発症を告白 職務続行の覚悟明かす

[ 2015年1月30日 14:17 ]

 J2岐阜の恩田聖敬社長(36)が30日、クラブの公式サイトで、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症していることを公表した。

 恩田社長は昨年4月に就任したばかり。社長の仕事について「お客様の喜ぶ姿や、『ありがとう』の声に接することが出来るこの職務は、私の天職」との思いを抱いており、今後についても「身体は動かなくなるが、命までは取られない感覚、知覚、意思、判断にも影響はなく、私は、『わたし』のままでいられるならば、今まで通り社長業を続けられる限りは続けて、「ぎふ」のために働きたい」と覚悟を明かした。そして「その想いを、星野鉄夫後援会長をはじめとする周りの方々も尊重してくれました。また、家族も私の意思を応援してくれています」とし、これまで通り社長の職務を続けていく意向を示している。

 サポーターや関係者に向けて「2015シーズンも、私はスタジアムでみなさまのお出迎えをしますので、気軽にお声がけいただき、これまで以上の熱い声援をチームにいただければと思います。ぜひ、みなさまも一緒に『ぎふを元気に!ぎふをひとつに!』を合言葉に、共に進み、共に戦い、ぎふがもっと元気になるように盛り上げていきましょう」とメッセージを送り、声明を結んでいる。

 筋萎縮性側索硬化症とは、手足や喉など呼吸に必要な筋肉が痩せて力が衰えていく病気。人口10万人あたりに1人がかかるといわれているが、有効な治療法は確立されていない。米大リーグのヤンキースで2130試合連続出場の大リーグ記録を残したルー・ゲーリッグ氏が、病気の影響で記録が止まり引退したことから、後にルー・ゲーリッグ病とも言われる。昨年夏にはこの難病の患者を支援するチャリティー活動「アイス・バケツ・チャレンジ」の輪が世界中に広がった。

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2015年1月30日のニュース