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田中亜土夢、移籍先未定も「不安ない」 新潟退団発表後、初胸中

[ 2015年1月25日 11:20 ]

新潟退団の経緯などを語る田中亜土夢

 海外挑戦のため、12日にJ1新潟を電撃退団したMF田中亜土夢(27)が24日、新潟聖籠スポーツセンターで退団後初めて報道陣に心境を話した。現在も移籍先は決まっていないが、決断のいきさつや今後について説明し、「後悔していない」と話した。県出身選手として10年間過ごしたクラブやサポーターに感謝を述べ、新たな挑戦に旅立った。

 大勢の報道陣が集まった中、田中はしっかりと思いを話した。

 「アルビで10年、J1通算200試合も達成したし、海外に挑戦したい気持ちが強かった。今だなと思った」

 昨季終了後にクラブに退団を申し入れたと明かし「チームに迷惑をかけたくなかったので、あの時期の発表になった」と経緯を説明した。

 決断には「迷いはないし、後悔もしていない。不安もない」とキッパリ言い切った。「サッカー人生は短い。人間としても選手としても、成長したいと思った」と言う。安定した環境を捨てての海外挑戦に懸ける意気込みは大きく、退路を断つ決断となった。

 ただ、現時点で移籍先は決まっていない。「欧州はレベルが高いと思うので、そこでやることができれば」と欧州クラブを希望している。現在は母校の前橋育英高などで練習しているが、今後は「いろいろな動きに対応できるように」と欧州に渡って、練習しながら移籍の準備を進める。

 県出身選手として10年間、新潟でプレーし、昨季はエースナンバーの10も背負った。「成長させてくれた10年だった。試合に出られないときも、チームが僕をしっかりと後押ししてくれた」と振り返る。サポーターに対しても「新潟出身選手ということで、サポーターに支えられた10年だった」と感謝した。

 海外挑戦は、そのクラブ、サポーターへの恩返しの意味も込められている。「長い間、お世話になったので恩返しする意味で、しっかり活躍していきたい」。そう話した田中は「これまでと違う経験を積んでもっと成長したい。自分が思ったことはやり通したい」と、言い聞かせるように決意を新たにしていた。

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2015年1月25日のニュース