×

カズ 慈善試合で2発!新旧2種類のカズダンスで元気届けた

[ 2015年1月18日 05:30 ]

<阪神大震災チャリティーマッチ>後半34分、ゴールを決めカズダンスを披露するカズ(左から2人目)

阪神淡路大震災20年チャリティーマッチ KOBE DREAMS 3―2J APAN STARS

(1月17日)
 鎮魂のカズダンスだ。「阪神・淡路大震災20年 1・17 チャリティーマッチ」が17日、神戸市のノエビアスタジアムで開催。ヴィッセル神戸OB中心の「KOBE DREAMS」の一員で出場したFW三浦知良(47=横浜FC)が2得点の活躍を見せ、日本代表OBで形成した「JAPAN STARS」を3-2で下した。ゴール後には、新旧2種類のカズダンスを披露。2万4052人を集めたスタンドに元気を届けた。

 どんな言葉より、得られる元気と勇気は大きい。後半12分にヘッドでゴールを決めた次の瞬間、カズが舞った。5年間プレーした古巣神戸のサポーターが見守るバックスタンドへ向けて-。20年間のサッカー界を彩るスターが勢揃いしているのに、クライマックスが1度では物足りない。後半32分に2点目となる右足弾。今度はメーンスタンドへ向き、47歳は再び華麗に、心から楽しそうにポーズを決めた。

 「周囲が盛り上げてくれたおかげ。こういう試合で点を決められて、本当に良かった」

 どれだけ歳を重ねても、千両役者の輝きは失われない。東日本大震災発生直後に開催されたチャリティーマッチ(2011年3月29日)でもゴール。躍動する背番号11は、どんな時でも日本に活力を与える。

 「1点目のカズダンスは2010年以降のバージョン。2点目のは、ヴェルディ時代の20代にやってたヤツです。違い、分かりました?」

 あくなきサービス精神は相変わらずだ。終了間際には、ゴール前につめながら、和田(京都監督)のクロスを決められず、ハットトリックを逃した。「3点目?3回もカズダンスを見たくないでしょ」と笑わせながら、続けた言葉の含蓄が深い。

 「僕にとっては外したことより、ゴールを決められる場所にいたことの方が大事。どん欲に狙っていく姿勢とかが日本サッカーの、FWの課題だと思うので」

 大震災から20年。どんな困難に直面しても、生きるためには前を向かなくてはいけない。今もなお走り続けるキングのプレーは、間違いなく来場者の心を打った。

続きを表示

2015年1月18日のニュース