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カズを羽交い絞め!“因縁”岡ちゃん「盛り上がるかなと」

[ 2015年1月17日 15:53 ]

<阪神大震災チャリティーマッチ>後半、カズ(左)に抱きついて止める岡田監督

阪神・淡路大震災20年チャリティーマッチ KOBE DREAMS 3―2 JAPAN STARS

(1月17日 ノエスタ)
 阪神大震災から20年となった17日、兵庫県神戸市のノエビアスタジアム神戸でサッカーの慈善試合が行われ、J1神戸に在籍した歴代選手で構成された「KOBE DREAMS」と、日本代表経験のある現役選手やOBによる「JAPAN STARS」が対戦した。

 「KOBE DREAMS」は前半41分、シュートがクロスバーを直撃してはね返ったボールを栗原圭介氏(41=現J3福島監督)が右足で流し込んで先制。そして、そのまま1―0で前半を折り返すと、見せ場は後半に待っていた。

 後半開始とともに、元日本代表監督で、「JAPAN STARS」を監督として率いる岡田武史氏(58)が年齢と同じ「背番号58」をつけてピッチへサプライズ登場。DFだった現役時代とは打って変わって右MFに入ると、直後の後半3分には現役最年長Jリーガーで、約4年半神戸でプレーした元日本代表FW三浦知良(47=J2横浜FC)がピッチへと入った。

 すると、笑顔のカズはすかさず逆サイドにいた岡田氏に走り寄って接近し、軽めのスライディングタックルを仕掛けるなど持ち前の茶目っ気を発揮。それをスルリとかわした岡田氏が笑顔で後ろからカズを羽交いじめにするなど、微笑ましいシーンも披露した。過去には色々あった両者だが、年月を感じる仲睦まじい姿に場内は沸いた。

 出場からわずか7分でベンチに下がった岡田氏だが、カズとの絡みに「まあ、軽くね。盛り上がるかなと思って」と満面の笑み。現役時代同様にトレードマークのメガネをかけてのプレーには「メガネ外すとなんもできないんで。(自身のプレーに)満足はしてないけど、やらして頂いて楽しかった」と頬を緩めた。

 カズは、試合出場直前に「岡田さんは『俺のチームに投資しないか?』と言ってましたよ」と舞台裏の様子を暴露。四国リーグのFC今治オーナーに就任した岡田氏をネタにしてからピッチに立っていたが、試合でも千両役者ぶりを発揮した。1―0で迎えた後半12分に右クロスを頭で決めると、2―1で迎えた後半34分には右足でゴール。2度ともカズダンスを披露し、スタンドを埋めた2万4052人の観客を魅了していた。

 試合はカズが2ゴールした「KOBE DREAMS」が3―2で勝利を収めた。

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