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本田 300勝弾!枠3度直撃も“持ってる”難敵相手に2戦連発

[ 2015年1月17日 05:30 ]

前半、PKで先制ゴールを決め、香川(左)、岡崎(右)に祝福される本田

アジア杯1次リーグD組 日本1―0イラク

(1月16日 ブリスベン)
 エースの一撃で難敵を破った。日本代表は1次リーグ第2戦でイラク代表と対戦し、前半23分、FW本田圭佑(28=ACミラン)がPKを決め、1―0で勝利を収めた。日本代表は国際Aマッチ通算300勝を達成。八百長疑惑の渦中にいるハビエル・アギーレ監督(56)の本大会後の解任が決定的となる中、連勝発進で1次リーグ突破に大きく前進した。決勝トーナメント進出を懸け、20日にヨルダンとの第3戦に臨む。
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 メモリアル弾を決めたのは、やはりこの男だった。前半22分、左サイドの乾のクロスから香川が放った右足シュートはGKにはじかれたが、こぼれ球を拾った本田が相手に倒されPKを奪った。キッカーはもちろん本田。一息ついてから助走し、左足でゴール右に流し込んだ。ゴール後は珍しく、岡崎と「かっけえなあ」と準備していた敬礼ポーズで喜びを表現。代表通算26得点目でPKは歴代単独2位の7点目。「大事な時間帯だったし先制点を取ることが大事やった」と振り返った。

 驚異のペースで得点を重ねるRマドリードのポルトガル代表FW、C・ロナウドに刺激を受けていることを明かしたように、この日もPK弾に満足せず、さらに得点を狙った。前半17分には長友のクロスにファーサイドで頭を合わせたが右ポストを直撃。後半2分、ゴール正面からの右足シュートはバーを叩き、同20分の右足シュートも右ポストを直撃した。ツキにも見放され、3度もビッグチャンスを逃した。

 それでも前向きに捉えている。「チャンスがあった選手が決めないと。その意味では僕は反省しないと」としながらも「ビッグチャンスがあと3、4回つくれたら。(ビッグチャンスが)7、8本あったら外さないでしょ。得点を量産する選手はそういう考え方なのかなあと思う」と独特の持論を展開。目先の得点数よりも、チームとして成長することで量産態勢に入れると強調した。

 今季のACミランでも、1年目の昨季の不振がうそのような活躍を見せている。アギーレジャパンと同じ4―3―3システムの右FWでプレーし、開幕7試合で6得点。その活躍の裏に、今季からひそかに導入した独特のリラックス法があった。ミラン関係者によると、本田は最近、自宅を構えるミラノ市内のマンションの別室にカラオケルームを作り、休日などは友人らを呼んでカラオケを楽しんでいるという。

 この日は追加点を挙げられなかったが、MVPに当たるプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、チームは国際Aマッチ通算300勝を達成した。試合後のミックスゾーンでは海外メディアからの取材も殺到。その中で「まだトーナメントの話はしたくない。俺は次の試合に集中している。次もゴールを決める」と宣言した。250勝の際にもゴールを決めた“持ってる男”が、3連発で1次リーグ突破に導く。

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