×

星稜 2年連続で決勝進出!FW大田がダメ押し3戦連続弾

[ 2015年1月11日 05:30 ]

<日大藤沢・星稜>前半ロスタイム、星稜・大田がPKを決める

全国高校サッカー選手権準決勝 星稜3―0日大藤沢

(1月10日 埼玉)
 決勝舞台を決定づけたのは、星稜(石川)の頼れるエースだった。同校OBの日本代表FW本田が背負っていた背番号を引き継いだ大田が2点リードの前半ロスタイム、PKを左隅に蹴り込むトドメ弾。自らのシュートが相手のハンドを誘い「自分が取ったPKなんで自分で蹴ろうと思った。自信はあった」。3戦連発で得点ランクも首位タイとなる3点目に胸を張った。

 昨年の決勝はスタンド観戦。2―0からの逆転負けに悔し涙を流す先輩の姿を脳裏に焼き付けるとともに“悪夢”の反省も生かした。「去年のイメージがあった。2―0は怖いというのは全員が分かっていたし、3点目を取りにいこうと思っていた」。攻撃の手を緩めず、昨年は取れなかったダメ押し弾を決めた。

 星稜の10番。エースナンバーを背負う重みを感じているものの「つけられてうれしい。結果を残さないといけない」とモチベーションの一つに変えている。本田が全国選手権に出場した04年度大会の県大会決勝の会場に大田を連れて行ったという父の詔造(しょうぞう)さん(50)は「ずっと、憧れはあったんじゃないですか。ここまで来たら優勝してほしい」と目を細めてエールを送った。

 大田らイレブンにはファイナル切符をどうしても届けたい人がいた。それは大会前の交通事故で指揮を執れない河崎監督だ。5日の準々決勝後、コーチングスタッフが監督のお見舞いに行った際、木原監督代行の提案で登録選手30人全員がメッセージを書いた色紙を渡した。

 「決勝で監督と一緒のピッチで戦いたいです」と記した主将のDF鈴木は「一番は監督が決勝に来てくれること。それを信じてやりたいし、勝つことが恩返しになる」と力をこめた。大田も「日本一になりたい。優勝したら監督も褒めてくれるかな」と頂点を誓った。河崎監督の教えの一つでもある「一丸」を胸に、昨年の忘れ物を取りにいく。

続きを表示

この記事のフォト

2015年1月11日のニュース