マイケルもいる!日大藤沢“不屈の男”が初の4強導く先制弾

[ 2015年1月6日 05:30 ]

<日大藤沢・静岡学園>後半29分、先制ゴールを決め喜ぶ日大藤沢・前田マイケル純

第93回全国高校サッカー選手権大会準々決勝 日大藤沢2―1静岡学園

(1月5日 浦和駒場)
 不屈の男・前田が日大藤沢(神奈川)を勝利に導いた。0―0の後半29分、右サイドからのFKを西尾がゴール前に入れると、ファーサイドに抜けたボールに走り込み胸で押し込んだ。「あそこのポジションをとっていたのが良かった」。そのわずか2分前に途中投入された男が先制ゴールで劣勢だったチームに力を与えた。

 悔しさをバネにした。12月31日の初戦・徳島市立戦で先発したものの、結果を残せず途中交代。2回戦から3試合連続で先発落ちした。「1回戦は(得点を)決めきれずに試合が変わってしまった。きょうは結果を残すしかないと思っていた」。ふがいない思いを二度としたくない。得点という宿題を自らに課して、見事に果たしてみせた。

 ドン底を味わった。1年生の冬。合宿中に右脚の付け根あたりに激痛が走った。病院へ行くと繊維性骨異形成症と診断された。骨盤に腫瘍のようなものができて、周辺の組織を刺激していた。「くしゃみやせきをしただけでも痛かった」。完全に痛みを取り除くには人生で初となる手術が必要。体にメスを入れることには恐怖が伴ったが、佐藤監督の助言もあって踏み切った。その後は2年生の夏に復帰するまで約半年間チームを離脱。サッカーができないもどかしさ、悔しさを味わった。それだけに「苦しい思いをしていたので、得点できて良かった」。喜びはひとしおだった。

 前田の先制弾で勢いに乗った日大藤沢は一度は追いつかれたが、3試合連続得点中だった田場のパスから後半38分に今井が決勝点を決めて同校史上最高となる4強入りを決めた。前田は「(入学時に)監督が誘ってくれたからここにいる。胴上げしたいですね」。ペルーがルーツの田場ディエゴだけじゃない。米国人を父に持つマイケルもニチフジを頂点に引っ張る。

 ◆前田マイケル純(まえだ・まいける・じゅん)1996年(平8)4月24日、神奈川県生まれの18歳。大磯SSSから大磯中を経て日大藤沢に入学。好きな選手はスウェーデン代表FWイブラヒモビッチ。米国人の父を持つ。現在は母、妹と3人家族。1メートル84、75キロ。血液型はB。

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