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日テレ 久しぶりの優勝は発奮材料があったから 功労者に花道をと結束

[ 2015年1月1日 18:56 ]

<皇后杯決勝 日テレ・浦和>優勝を喜ぶ岩清水(中央)ら日テレイレブン

皇后杯決勝 日テレ1―0浦和

(1月1日 味スタ)
 女子サッカーの皇后杯決勝が1日、味の素スタジアムで行われ、日テレがリーグ女王の浦和を1―0で下し、3連覇した09年度大会以来5大会ぶり11回目目の優勝を果たした。

 前半19分にFW田中美南(20)がこぼれ球を押し込んで決勝点を挙げた。なでしこジャパンにも選ばれた経験もあるストライカーは「タイトルが欲しくて、全員で勝ち取ったメダルです」と喜びを口にした。

 12年のリーグ杯を最後にタイトルから見放されていた日テレには、この上ない発奮材 料があった。チームの屋台骨を支えた元なでしこジャパンのMF小林弥生(33)が今季限りで現役引退するため、この試合がラストマッチだった。日テレ一筋18年の功労者の最後の花道を飾ろうと、チームは結束。ゴールを決めた田中は小林のいるベンチへ直行し、喜びを爆発させた。「(小林は)女子サッカーを支えてくれた選手で、サインを初めてもらった選手。凄く学ぶことが多かった。いい引退試合にできたと思う」と田中。今大会4試合を無失点で切り抜けた主将のなでしこジャパンDF岩清水梓(28)も「タイトルを獲りたいという思いと弥生ちゃんの最後に花を添えたいというパワーが重なった。本当にうれしい」と笑顔だった。

 度重なるケガを乗り越えて、最後の試合を勝利で終えた小林は「怖いくらいにみんなの思いが伝わってきた。つらいこともあったけど、最後にこの景色を用意してくれたと思うと頑張ってよかったと思う」と万感の表情だった。先発11人の平均年齢は21・5歳。若返りを図って成し遂げた頂点には、大先輩への感謝の思いが詰まっていた。

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2015年1月1日のニュース