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日テレ・寺谷監督 皇后杯V置き土産に勇退へ 後任には森栄次氏が就任

[ 2015年1月1日 19:00 ]

 なでしこリーグの強豪、日テレ・ベレーザの寺谷真弓監督(43)が元日の皇后杯優勝を置き土産に勇退し、後任に東京Vジュニアユース監督の森栄次氏(55)が就任することが1日、分かった。

 13年に下部組織の日テレ・メニーナ監督からベレーザ監督に就任した寺谷監督は、自ら育てた若手を積極的に起用する育成路線で手腕を発揮。昨季、今季ともにリーグ戦2位につけた。元日に行われた第32回皇后杯全日本女子選手権決勝(味スタ)では、1―0で浦和を破り、5年ぶり11度目の優勝。これが最後の指揮となった。選手には試合後に自身の口から退任を報告。来季は未定だが、その手腕を高く評価しているクラブからは、男子のJ2東京Vと女子の日テレ両方の強化担当責任者を務める竹本一彦GM(59)の補佐役として強化担当部門への就任を打診されている。

 後任となる森氏は、1997年に前身の読売西友ベレーザで監督を務めた後、V川崎(現J2東京V)コーチや神戸コーチ、尚美学園大監督などを歴任。10年に東京Vトップチームのコーチ兼ジュニアユース監督として12年ぶりにクラブに復帰すると、同年8月からは星川敬監督(当時)の解任を受けて日テレ・ベレーザ監督に就任。同年11月の野田朱美監督(当時)就任に伴いトップチームに専念し、12年からはジュニアユース監督に復帰し、今季からはアカデミーダイレクターも兼任していた。豊富な経験を持つ上に明るい人柄で慕う選手も多く、うってつけの存在と言える。

 試合後のインタビューで「リーグのタイトルを取り戻したい」と涙を浮かべながら答えた寺谷監督。皇后杯優勝で幕を開けた2015年は、再び無敵の女王に返り咲くため、新たな体制でリスタートする。

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2015年1月1日のニュース