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一枚岩遠く…協会2トップ会見不参加 原氏「俺に質問来るから…」

[ 2014年12月28日 05:30 ]

高円宮杯決勝戦に訪れた大仁会長(左)と原専務理事

アギーレ監督が釈明会見

(12月27日)
 日本協会はアギーレ監督と距離を取った。会見場には協会2トップの姿はなし。大仁会長は会見より先に行われた全日本ユース(U―15)選手権決勝の試合後に取材に応じ、代表指揮官とは事前の打ち合わせは一切行わなかったことを明かした。

 「本人がはっきり話すということ。我々がどうこうではない」と突き放すように話した。日本代表の国内合宿が始まる29日には会長自らが選手に事情説明するはずだが、連携はゼロ。原専務理事も「俺が行くと俺に質問が来るから行かない」と残して引き揚げた。

 本来なら代表指揮官とは一枚岩でなければいけないが、日本協会はもはや「解任」のタイミングのみを迫られることになった。八百長疑惑の告発がバレンシア裁判所に受理されれば捜査は本格化する。既に後任人事にも着手した日本協会では監督交代が免れない状況となる。

 “孤立無援”となったアギーレ監督の会見では、多くのメディアから辞任を問う声も出た。だが、疑惑の指揮官は繰り返した。「有罪が証明されない状況では何ぴとも無罪。私は(サッカー人生の)39年間、契約を途中で辞めることは一度もなかった。辞任したこともない」。たとえ日本協会から辞任を勧告されても応じないという強い意思表示だった。

 そうなれば協会の手段は1つ。多額の違約金を払い、解任に踏み切るしかない。関係者によれば日本協会とアギーレ監督の契約は18年まで4年間を見据えたオプション契約で、推定年俸は2億円に及ぶ。3人の外国人コーチ陣も総退陣が濃厚で大量の“出血”を伴う解任となりそうだ。協会幹部は「告発が受理されれば判断する」と明かす。通告は時間の問題と言っていい。

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2014年12月28日のニュース