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細貝が難病啓発イベントに参加するワケ 幼少期に双子の兄が大病患う

[ 2014年12月26日 13:37 ]

難病啓発イベント参加者と共に笑顔で走る細貝萌
Photo By スポニチ

「6 Minutes Run For CTEPH(シックス・ミニッツ・ラン・フォー・シーテフ)」

(12月25日 ヤンマースタジアム長居)
 ドイツ・ブンデスリーガ、ヘルタのMF細貝萌(28)は25日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われた疾患啓発イベント「6 Minutes Run For CTEPH(シックス・ミニッツ・ラン・フォー・シーテフ)」に参加した。

 イベントは国指定の難病である「慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH:シーテフ)」の認知向上と患者支援を目的として、大手製薬会社のバイエル薬品が行っているもの。細貝は昨年からCTEPH啓発大使を務めている。

 病気とは無縁と思える細貝だが、この活動の陰には家族の存在がある。細貝には3歳年上の双子の兄がいる。その一人が幼いころ、サッカーができなくなるほどの病気を患ったという。「その頃、僕は小学生で、家族から兄はもうサッカーができないと言われた時もあまり理解ができていませんでしたけど、そういう人を身近に見てきた分、病気に対する思いは強く持っています」と語った。

 その兄も今では元気になっているというが「『病気を持っている人のサポートをしてほしい』と兄から言われていますし、プロサッカー選手として、何か活動をしたいと思っていました。そんな時、バイエル社と出会い、CTEPH大使を務めることになりました」と、この活動を始めたきっかけを明かした。

 今回のイベントでは細貝、バイエル薬品社員、一般公募の参加者が6分間ランニングを行い、全員が走った距離と細貝の13―14、14―15シーズンの公式戦走行距離を合計。1キロを1000円で換算した金額を、バイエル薬品が支援プログラムや活動団体などに助成する。昨年行われた2回のイベントと公式戦走行距離を併せると1183キロメートル、118万3000円となった。今年のイベントはあと一回で、27日に札幌で行われる予定。

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