李忠成“スカウト”若き才能から刺激「夢に満ちあふれている」

ナイキ社のスカウトプロジェクトに参加した李忠成（左）

　“李スカウト”が若き才能発掘に挑んだ。浦和の元日本代表ＦＷ李忠成（２９）が２４日、さいたま市内のレッズランドで行われたナイキ社のスカウトプロジェクト「ＮＩＫ

Ｅ　ＭＯＳＴ　ＷＡＮＴＥＤ」キックオフセレクションに参加した。

　現在プロチームに所属していない若者を支援するために考案されたもので、特別スカウトとして来年２月に行われる同プロジェクト・ジャパンファイナルセレクションに進出する１人を選んだ。

　真剣な眼差しでプロ契約していない１０代の３８選手の動きを入念にチェック。「難しいね。みんな選びたい」と本音を明かしながらも、東海大高輪台高（東京）のＭＦ渡辺夢大（１８）を推薦した。選出理由については「攻守に献身的に動いていた。ボールを蹴れていたし、スピード感があった」と話し、「みんな夢に満ちあふれているし、サッカーに対するピュアな気持ちを見ることができた」と逆に刺激を受けた様子だった。

　セレクションの合間には参加者からの質問タイムも設けられ、プレミアリーグのサウサンプトンでプレー経験のある李には矢継ぎ早に質問が飛んだ。日本との違いを問われると「ゲームスピードが速い。イングランドはバスケットみたいなサッカーで、シュートや勝負球を入れる本数が違う」と回答。日本代表を背負った重みについては「責任感が違う。絶対に負けられない戦いがあるし、アジアでは日本は勝たないといけない。プレッシャーで眠れない日もあった」と明かしていた。

　同プロジェクトは世界各地のローカルセレクションを経て、イングランド協会の本拠地セント・ジョージズ・パークにあるナイキアカデミーに参加する権利をかけたトライアウト「ＮＩＫＥ　ＭＯＳＴ　ＷＡＮＴＥＤ」グローバル・ファイナルを目指す。