×

南野 飛び級招集で一発回答!アシストも決めて3―0完勝に貢献

[ 2014年12月19日 05:30 ]

<日本・バングラデシュ>後半、南野(左)が2点目のゴールを決める

 東南アジアに遠征しているU―21日本代表は18日、バングラデシュA代表と対戦し、3―0で完勝した。U―19代表から飛び級で初めて招集された南野拓実(19=C大阪)が1得点1アシストと大暴れ。リオデジャネイロ五輪アジア1次予選(3月、マレーシア)へ向けて大きな戦力になることを証明した。

【試合結果 U―21日本代表メンバー】

 久保と並ぶ、もう一人の主役が今年最後の一戦で輝いた。1―0の後半27分、浅野の横パスに左サイドから走り込み、劣悪なピッチで不規則にワンバウンドしたボールの軌道をしっかり右足で捉え、豪快にネットを揺らした。3分後には左サイドを崩して浅野へのピンポイントクロスで“お返し”のアシストだ。フル出場で2得点に絡んだ。

 「素直にうれしいし、14年最後の試合をこういう形で終われたのは良かった。浅野君が良い感じで(ボールを)落としてくれた。ああいう崩しをもっとしたいし、ゴール前で関わることが大事」

 主力のC大阪は、まさかのJ2降格。自身もリーグ戦30試合2得点と不完全燃焼に終わった。さらに10月のU―19アジア選手権では準々決勝・北朝鮮戦のPK戦で外し、来年のU―20W杯出場権を逃した。そんな鬱憤(うっぷん)を少しだけ晴らすことができた。

 そして誰よりも安どしたのは指揮を執る手倉森監督だった。「これで次はもっと良いコンビが生まれると思うし、きょうでグイッとU―21代表に割って入ってきた」。今後、連係面が向上すれば、さらにチームの戦力となることは間違いない。

 10日間の東南アジア遠征で、U―21タイ代表とバングラデシュA代表に快勝。飛行機トラブルによる到着の遅れや劣悪なピッチ状態、さらにこの日の主審が相手寄りの判定を下しても選手は音を上げなかった。指揮官は「満足。オマーン(1月のU―22アジア選手権)の時と比べても、アジア大会と比べても」と立ち上げから1年でたくましくなった選手を称えた。

 いよいよ来年3月にはリオ五輪出場権を懸けたアジア1次予選が始まる。発熱しながらU―21タイ代表戦で1アシストした久保を含め、確かな実力を持つ新戦力組に既存選手の成長は、大一番へ向けての大きな収穫だ。

続きを表示

この記事のフォト

2014年12月19日のニュース