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手倉森監督 ドルト丸岡を調査へ!五輪最終予選での招集を検討

[ 2014年12月19日 07:30 ]

9月にリーグ戦デビューしたドルトムントのMF丸岡(手前)

 16年リオデジャネイロ五輪を目指すU―21代表の手倉森誠監督(47)が、ドルトムントMF丸岡満(18)の調査に乗り出すことが分かった。日本協会関係者によるとリオデジャネイロ五輪アジア1次予選(15年3月、マレーシア)を突破すれば、指揮官自らが渡独して視察するプランが浮上。アジア最終予選(16年1月、カタール)で最強チームをつくるべくドルトムント側の理解を得る意向だ。

 指揮官の頭の中は早くも最終予選の絵を描き始めていた。日本協会関係者によると、手倉森監督がアジア1次予選突破後に丸岡視察へ向けての渡独プランを温めていることが判明。ドイツ1部リーグの14~15年シーズンは来年5月23日に全日程が終了するため、それまでに視察に赴き、丸岡本人やクラブ幹部と会談の場を設けると見られる。

 丸岡は9月20日のマインツ戦でリーグ戦デビュー。テクニックが最大の武器だが、守備面にも定評があり、マインツ戦では堂々としたプレーを披露した。現時点ではわずか1試合の出場にとどまっているが、非凡な才能はのぞかせた。今回の東南アジア遠征では唯一の海外チーム所属としてFW久保(ヤングボーイズ)を初招集。手倉森監督は「チーム内の刺激になった。1、2ランク上のチームになった」と手応えを感じており、最終予選で丸岡も招集できれば、さらなるチーム力アップや競争心をあおることができる。

 争点となるのは丸岡の契約状況とクラブのスタンスだ。C大阪から期限付き移籍中の丸岡は15年6月までの契約となっているが、ドルトムントには買い取りのオプションが付いており、完全移籍する可能性がある。その場合、五輪代表戦は国際Aマッチデーにカウントされないためクラブの意向が最優先される。最終予選が行われる16年1月は冬季中断期間中であることが濃厚とはいえ、ほとんどの欧州クラブは五輪予選を重要視していない。そのため手倉森監督自身が先手を打ってクラブ側に陳情する構えだ。

 目指すのはリオ五輪でのメダル獲得。本大会までにより強いチームをつくるべく、指揮官は精力的に動いていく。

 ◆丸岡 満(まるおか・みつる)1996年(平8)1月6日、徳島市出身の18歳。川内中(徳島)―C大阪U―18を経て14年1月にドルトムントへ期限付き移籍。14年9月20日のマインツ戦でブンデスリーガ初出場。1メートル73、64キロ。右利き。

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2014年12月19日のニュース