アギーレ監督ついに告発…選手の士気に影響、アジア杯前に解任も

[ 2014年12月16日 05:30 ]

アジア杯どころじゃ…会見で厳しい表情のアギーレ監督

 日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が11年のスペイン1部リーグでの八百長疑惑について同国の検察当局に告発されたことが15日、明らかになった。アギーレ監督は都内で午後3時、アジア杯(来年1月9日開幕)の日本代表メンバーを発表。その8時間後にスペインから衝撃の一報が入った。今後は本格的な捜査が始まり、裁判所への出頭を求められる可能性もある。進退問題に発展することは避けられない情勢となった。

【日本代表メンバー アジア杯1次L日程】

 ついに疑惑の渦中にあったアギーレ監督に、捜査の手が伸びることになった。くしくも来年1月のアジア杯に臨む23選手を発表し、大会連覇を宣言した日、スペイン検察庁の反汚職課では八百長に関与したとして、11年当時のサラゴサの選手、監督ら41人をバレンシアの裁判所に告発。アギーレ監督の名も告発文書の6番目に記されていた。今後、捜査が本格化する見通しだ。

 アギーレ監督は、この日午後、日本代表のメンバー発表会見に臨み「日本は優勝候補で主役である。リストに入った選手とともに戦って我々が持っているアジア杯のタイトルを守りたい」と意気揚々と語っていた。だがおよそ8時間後に事態は急転。今後は裁判所に出頭を求められる可能性が高い。在スペインのアギーレ監督の弁護士によれば告発されても出頭は来年2月の予定でアジア杯の指揮には問題ないとしていた。しかし、告発された事実は重く、影響は計り知れない。

 問題は11年5月21日のレバンテ―サラゴサ戦。アギーレ監督の率いていたサラゴサ(現2部)が2―1で勝ち、1部残留を決めた一戦で八百長疑惑が浮上。告発状によれば、アギーレ監督は試合前日までに当時のイグレシアス会長からボーナス8万5000ユーロ(当時約978万円)を受け取ったとされ、クラブがその金を回収して、総額96万5000ユーロ(同約1億1000万円)をレバンテの選手に支払ったとしている。

 日本協会側は「まずは情報を収集したい」と話すにとどめた。今後は捜査、予備審問を経て起訴される可能性もある。アギーレ監督の八百長関与が認められれば、スペインメディアによれば、半年から4年の禁錮刑の可能性があり、FIFAから指導者ライセンスを剥奪されることが濃厚。1~6年の資格停止処分が科されるとの見方もある。

 そもそもチームトップに立つ監督が、八百長疑惑で告発されること自体が前代未聞。裁判となれば3~4年かかる可能性もあるが、日本代表はアジア杯に向けた合宿を29日には開始する。疑惑を抱えたアギーレ監督に選手がついていくのかは疑問で、最悪の場合、アジア杯前にも日本協会側が辞任勧告、解任へと一気に動くことも否定できない。関係者には、近く臨時の技術委員会が招集されると話す者もいる。今後は大仁会長、原専務理事、霜田技術委員長をはじめとする日本協会幹部の任命責任が問われることも必至。18年W杯ロシア大会への切り札として迎え入れた指揮官とともに日本サッカー界が窮地に立たされた。

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