南米王者サンロレンソ、クラブ世界一へローマ法王が後押し!

[ 2014年12月16日 08:00 ]

リベルタドーレス杯を制したサンロレンソから優勝報告を受けるローマ法王

 クラブ世界一を決めるトヨタ・クラブW杯(モロッコ)は16、17日に準決勝が行われる。公式戦20連勝中の欧州王者レアル・マドリードが大本命として初の世界一を狙う今大会で、対抗馬となるのが初出場の南米王者サンロレンソだ。初戦となる17日の準決勝でオセアニア代表のオークランド(ニュージーランド)と対戦。ローマ法王フランシスコ(77)がサポーターであることで有名なアルゼンチンの名門クラブを分析した。

【クラブW杯 日程&結果】

 南米代表のサンロレンソが“世界一有名”なサポーターの後押しを受けて世界一獲りに挑む。そのサポーターこそ13年に南米から初めてローマ法王に選出されたフランシスコ法王だ。アルゼンチンのブエノスアイレス出身で「子供のころから母とスタジアムに通った」という熱心なファンでソシオ(クラブ会員)にも名を連ねる。8月にリベルタドーレス杯を制し南米王者となったチームがバチカンを訪れた際は「サンロレンソは私のアイデンティティーの一部だ」と激励した。バウサ監督は「我々は法王とともにあるからRマドリードも倒せる」と意気込む。

 もちろん“神頼み”で初の南米王者に輝いたわけでない。リベルタドーレス杯決勝トーナメント8試合でわずか4失点の堅守を武器にブラジルの名門グレミオ、クルゼイロなどを撃破した。昨年12月に就任したバウサ監督は、Rマドリードのようなスターのいないチームに組織力と団結力を注入し「守備が良くバランスが取れたチームになった」と自信をのぞかせる。08年にリガ・デ・キト(エクアドル)をリベルタドーレス杯優勝に導き南米最優秀監督に選ばれた名将は、同年のクラブW杯決勝でマンチェスターU相手に0―1と接戦を演じており、自身2度目の大舞台で“リベンジ”を狙う。

 チームには日本のファンにおなじみの選手もいる。今年のW杯ブラジル大会で日本が敗れたコロンビアの主将を務めたDFジェペスだ。ACミランなどで活躍した38歳は9月に加入。指揮官は「豊富な経験で守備を統率してくれる」と期待を寄せる。気掛かりなのは痛めている左足首で、状態次第では先発落ちする可能性がある。もう1人がMFメルシエルとともに中盤の柱となるパラグアイ代表MFオルティゴサ。10年W杯南アフリカ大会で日本戦に出場した。“PK職人”としても知られており、FIFA公式サイトによると過去27回蹴って失敗は1度だけ。ナシオナル(パラグアイ)とのリベルタドーレス杯決勝第2戦でも優勝を決定づけるPKを決めており、今大会でも蹴る機会があれば大きな注目を集めそうだ。

 ▽サンロレンソ 1906年にブエノスアイレスで創設。チーム名は子供達にプレー場所を提供した地元教会のロレンソ・マッサ神父にちなむ。アルゼンチン1部優勝は歴代5位の15回で、リバープレート、ボカ・ジュニアーズ、ラシン、インデペンディエンテとともに「5大クラブ」の一角。8月のリベルタドーレス杯初優勝後、主力のFWコレア、MFピアッティらが移籍した影響もあり今年の国内リーグは8位。本拠地はペドロ・ビデガイン(4万4000人収容)。

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