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G大阪 長谷川健太監督 日本人指揮官史上初の3冠「本当に幸せです」

[ 2014年12月13日 16:05 ]

G大阪・山形>G大阪・長谷川監督は笑顔でベンチのメンバーとタッチする

第94回天皇杯全日本サッカー選手権決勝 G大阪3―1山形

(12月13日 日産ス)
 G大阪の長谷川健太監督(49)にとっても、万感胸に迫る3冠獲得となった。

 「いやぁー…うれしいですね、はい」が3冠達成後の第一声。「全員が同じサッカー、同じ方向を向いていたから3冠が獲れたと思う。チーム全体の勝利だと思っています」と笑顔で胸を張った。

 05年から10年まで6年間指揮を執ったJ1清水では、現在も日本代表で活躍するFW岡崎慎司(28=マインツ)らを育て、チームをリーグ屈指の強豪に押し上げたが、天皇杯では就任1年目の05年度、最終年の10年度と2度に渡って準優勝どまり。ナビスコ杯も08年の準優勝が最高で“シルバーコレクター”と有り難くない称号も付いた。

 10年シーズンを最後に清水監督を退くと、11年末にはJ1浦和の監督候補に浮上。12年途中には、かつて日本リーグ時代の日産自動車でプレーした長谷川監督にとって古巣となるJ1横浜の監督候補にもリストアップされていた。だが、ともに就任には至らず、クラブ初のJ2降格となったG大阪の監督に13年から就任すると、1年目でチームをJ2優勝に導いてJ1復帰。J2から昇格元年となった今季は、ナビスコ杯を制すと、J1リーグ戦では史上最大となる勝ち点14差からの大逆転で優勝を果たしていた。

 00年に鹿島が3冠を達成した際は、現在2度目の指揮を執るブラジル人のトニーニョ・セレーゾ監督が率いており、日本人監督としては初の3冠獲得となった長谷川監督。「最高の形で締めくくれて本当に幸せです」。勝負に妥協を許さず、歴代の教え子たちから苦笑いまじりに「怖い」と称されてきた名将の顔に柔和な笑みが広がった。

 

 

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2014年12月13日のニュース