武藤 小野&中沢以来3人目、15年ぶり新人でのベスト11選出

[ 2014年12月10日 05:30 ]

ベストイレブンに選ばれ、インタビューに答えるFC東京の武藤

 Jリーグアウォーズが9日、横浜アリーナで行われ、FC東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が、MF部門でベストイレブンに選出された。新人(プロ1年目)のベストイレブンは、98年の浦和MF小野伸二(現J2札幌)、99年のV川崎DF中沢佑二(現横浜)に次いで15年ぶり3人目。今季リーグ戦で新人最多タイの13得点を記録し、アギーレジャパンでも1号弾をマークした現役慶大生は実りの一年を栄誉ある賞で締めくくった。最優秀選手賞にはG大阪の遠藤保仁(34)が初めて輝いた。

【Jアウォーズ J1得点ランキング】

 優秀選手32人の中から選ばれたベストイレブン。タキシードの左ポケットにチームカラーの青赤のチーフを挿して壇上に登った武藤は、ピッチ上とは打って変わって緊張の面持ちだった。プレゼンターからマイクを向けられると「自分を支えてくださったファン、サポーター、チームのスタッフ、関係者、チームメート、いつも自分の味方でいてくれた家族、みんなに感謝したいです」と喜びを語った。

 一気にスターの階段を駆け上がった。慶大在学中ながら今季はプロ契約を結び、クラブでは08年長友以来の新人での開幕先発出場。前半戦こそ2得点だったが、W杯ブラジル大会による中断が明けた後半戦から得点を量産し、チームメートの渡辺が09年に記録した新人最多13ゴールに並んだ。アギーレジャパンでも初陣の9月から招集されチーム1号を記録。「非常に充実したシーズン。100%以上目標を達成できた」と振り返ったように、そのインパクトは史上3人目の新人ベストイレブンにふさわしいものだった。

 昨季も特別指定選手として所属したが、出場は1試合のみで時間もわずか1分。今季就任したフィッカデンティ監督は最初の練習で「こんな選手が、もうチームに1年もいたなんて」と絶句したという。そのスピードに一目ぼれして地道に育て、武藤も期待に応えるように成長。押しも押されもしないエースとなった。イタリア人指揮官は「いずれは1トップもこなせるようになるはず」と太鼓判を押している。

 武藤自身もさらなる飛躍を目指している。「前半戦はゴールを取れずチームに迷惑を掛けた」と満足しておらず、今季の自己採点も「(100点満点中)60点」と厳しい。現状に満足しない向上心こそが最大の武器だ。来季は招集が確実視される来年1月のアジア杯でスタートを切る。そしてJ1の得点王も「狙っていきたい」と視野に入れている。ベストイレブンの勲章を引っ提げ、2年目も暴れまくる。

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