ロシアW杯秘密兵器だ!「J新人王」鹿島MFカイオが日本国籍取得へ

[ 2014年12月10日 06:55 ]

ベストヤングプレーヤー賞に選ばれ、プレゼンターの小島瑠璃子(右)と記念撮影する鹿島・カイオ

 鹿島のMFカイオ(20)がアギーレジャパンの秘密兵器になる。ブラジル出身のカイオは外国籍選手初の「ベストヤングプレーヤー賞」を受賞。将来的な日本国籍取得を目指していることも明言した。16年10月には国籍取得の条件の一つである「居住5年」をクリアする。順調に審査が進めば、17年中にも日本代表入りが可能となる。切れ味鋭いドリブル突破や豪快なシュートが武器のMFは、18年W杯ロシア大会の代表入りを目指していく。

【Jアウォーズ】

 夢へ向けての決意表明だ。21歳以下の選手が対象の「ベストヤングプレーヤー賞」で外国籍選手で初受賞となったカイオは、ポルトガル語で「ノミネートされた他の選手を見ると彼ら以上のものを示したかは疑問だけどうれしい」と笑顔。そして「これ以上のものを望んで貪欲に努力する」と付け加えた。「これ以上のもの」の一つは将来的な日本国籍取得だった。

 「私をサッカー選手として大きく成長させてくれた国。(日本代表の話が来れば)考えることはない。素直に受けたい」

 表彰式を終えると、日本へのリスペクトと将来のビジョンを語った。ブラジル・サンパウロ出身で11年10月に千葉国際高にサッカー留学。日本国籍取得には多岐にわたる条件があるが、語学能力は問題ない。この日は通訳を交えたが、チームメートとのコミュニケーションは日本語で、自動車免許も日本語で受験している。16年10月には条件の一つである「居住年数5年」を満たす。元日本代表MF三都主は申請から取得まで1年を要しておりカイオも同様なら17年中には国籍取得となる。W杯ロシア大会が開幕する18年6月までには十分に間に合う格好だ。

 国籍取得となればアギーレジャパンにとっても武器になる。今季加入したばかりの鹿島では、切れ味鋭いドリブルやブラジル仕込みの卓越した技術で主に左MFでの先発の座をつかんだ。リーグ戦30試合で8得点。10月26日の浦和戦では、日本代表GK西川の動きを見逃さず30メートルの技ありループ弾を決めるなど決定力も高い。アギーレジャパンの左FWは武藤(FC東京)や柿谷(バーゼル)らが起用されているが生粋のドリブラーはいない。「日本人になりきってプレーしている」というカイオが代表入りすれば、攻撃の幅を広げることは間違いない。

 ラモス瑠偉、田中マルクス闘莉王、呂比須ワグナーら、国籍を取得した選手は日本サッカー界を発展させる大きな力となってきた。「まだ一歩、前に踏み出しただけにすぎない」。早くも4年後のW杯を見据えていた。

 ◆カイオ(本名カイオ・ルーカス・フェルナンデス)1994年4月19日、ブラジル・サンパウロ州生まれの20歳。地元クラブのサンパウロとアメリカの下部組織を経て11年に千葉国際高に留学。今年、年俸上限480万円のプロC契約で鹿島入り。3月15日の第3節鳥栖戦でJデビューし、4月6日の第6節G大阪戦で初ゴール。今季リーグ戦30試合8得点。1メートル73、69キロ。利き足は右。

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