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なでしこW杯連覇追い風 1次L組み合わせ決定!対戦国すべて初出場

[ 2014年12月8日 05:30 ]

11年大会で優勝したなでしこジャパン

 来年6月6日(日本時間7日)に開幕する女子W杯カナダ大会の1次リーグ組み合わせ抽選が6日にオタワで行われ、連覇が懸かるなでしこジャパンはスイス、カメルーン、エクアドルとともにC組に入った。3カ国ともW杯初出場の格下で、連覇を目指すなでしこジャパンにとって1位突破が至上命令となる。

【女子W杯カナダ2015】

 連覇へ追い風が吹いた。日本と同組の3チームは全て初出場国。五輪もカメルーンが1度、12年のロンドン五輪に出場したのみだ。いずれも対戦経験はないが、FIFAランクは日本の3位に対してスイスの18位が最高となでしこの優位は明らか。抽選会に出席した佐々木監督は「しっかり1位をキープし、いい条件で決勝トーナメントを目指すことを全員で心することが大事」と1位突破を連覇の条件に掲げた。

 トップ通過のメリットは大きい。日本が1次リーグ2試合を戦うのは、決勝会場でもあるバンクーバー。さらに1位で16強に進出すれば決勝トーナメント1回戦と準々決勝も同じ会場で戦えるため、腰を落ち着け、決勝を見据えた調整が可能になる。バンクーバーの会場BCプレースの人工芝ピッチも10月の遠征で経験済み。正確なパス回しが武器の日本にとっては、ボールの転がりや弾み方を把握しているのは強みとなる。

 重要なのは初戦だ。佐々木監督就任以来、3度の世界大会を経験しているが、優勝した11年W杯ドイツ大会、準優勝したロンドン五輪はそれぞれ初戦で勝利を挙げ、波に乗った。逆に初戦のニュージーランド戦で引き分けた08年北京五輪は第2戦の米国戦で敗れ、崖っ縁に立たされた。第3戦でノルウェーに5―0と大勝したため、決勝トーナメント進出を果たしたが、1次リーグ3位でギリギリの突破だった。

 まず勝ち点3を獲得するために大事なのは格上意識を払しょくすること。初戦のスイスは初出場とはいえ欧州予選を9勝1分け。10試合で53得点1失点と圧倒的な力で勝ち上がってきている。佐々木監督は「(対戦国の)名前を聞いただけでは凄くやりやすい相手だが、侮ってはいけない。周りから注目され、分析される立場になっても、それに挑戦する」と女王としてではなく、あくまで挑戦者の立場を強調。慢心を排して初戦を獲り、連覇を目指す。

 ▼W杯カナダ大会 6月6日に開幕。出場国は前回大会までは16チームだったが今大会から24チームが参加。1次リーグは6組に分かれ各組上位2チームと、3位のうち成績上位の4チームの計16チームが決勝トーナメントに進む。決勝は7月5日(日本時間6日)にバンクーバーで行われる。

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