×

新潟 ホーム戦大雪で延期 柳下監督ため息「最後の最後にねぇ」

[ 2014年12月7日 05:30 ]

雪で覆われたデンカS

 6日にデンカSで行われる予定だったJリーグ最終戦、新潟―柏が降雪のため延期となった。ホームゲームの延期は04年10月23日に発生した中越地震の影響で同30日の柏戦が延期されて以来10年ぶり。降雪による延期は初めて。選手は隣接するハードオフエコスタジアム新潟の室内練習場で調整した。代替試合は8日午後7時カシマスタジアムで開催。

 5日夜から一晩で銀世界となった県内。デンカSのピッチも30センチを超える雪に覆われた。6日未明からスタジアムとクラブの関係者が、Jリーグ、マッチコミッショナー、柏の関係者と電話で協議。午前8時20分に延期が発表された。

 雪が少ない新潟市内で12月に30センチ超の積雪を記録するのは5年ぶり。降雪による延期は初めてとあって、クラブ関係者は延期告知や代替試合会場の確保などの対応に追われ、スタッフも練習場の確保や代替試合の遠征の準備に追われるなど、大忙しの1日となった。

 しかし、選手は冷静だった。午後2時からエコスタの室内練習場で約1時間、コンディション調整。柳下監督は「最後の最後にねぇ」と、まさかの大雪にため息をつきながら「やることは整理できているし、集中を切らさないように常にやっているから心配はしていない」と精神的な問題のないと強調した。

 柏ユース出身で、古巣との対戦を楽しみにしていたFW指宿は、ベルギーリーグ時代の13年に雪での延期を経験しており「ベルギーではシーズン中だったけど、今回は最終戦。この雪の具合を見たら難しいけど、サポーターの前で最後のホームの試合をやりたかった」と残念そうに話した。

 指宿は今季3ゴール全てがアウェー。「ホームで決めてシーズンを締めくくりたい」と話していたが、今季のホームでのゴールはお預け。それでも「切り替えて、勝って終われるようにしたい。もちろんゴールも決めます」と頼もしかった。

 ホーム最終戦が代替開催となる不運に見舞われたチームだが、指揮官は「サポーターが一番、残念がっている。最後はみんなの前でやれればと思っていた」とサポーターを気遣った。ホームで姿を見せられない分、結果で喜ばせるつもりだ。

続きを表示

この記事のフォト

2014年12月7日のニュース