2-0快勝も…大宮 10年目ついに降格「落ちない歴史」終焉

[ 2014年12月7日 05:30 ]

<大宮・C大阪>J2降格に泣き出すサポーターも

J1最終節 大宮2―0C大阪

(12月6日 NACK)
 あまりに悲しい白星だった。終了の笛が響くと、大宮の選手は一斉にベンチに顔を向け、清水―甲府戦の結果を確認。勝利を手にした直後に降格の事実を突きつけられた。05年の昇格から10季守ってきたJ1から陥落。今季終了セレモニーで大ブーイングを浴びた鈴木社長は「申し訳ない。1年でJ1に復帰することを目指して頑張ります」と声を絞り出した。

 意地は見せた。前半21分に金沢の右足弾で先制。02年に下部組織からの昇格1号選手として加入した生え抜きの今季初得点で勢いに乗り、後半5分にはムルジャが追加点。6試合ぶりの勝利を飾ったが、残留圏の15位・清水に勝ち点1及ばなかった。金沢は「降格した現実をすぐには理解できない」と涙を浮かべた。

 迷走は昨季から始まっていた。13年序盤は首位を快走。中盤に順位を落とすと優勝を夢見たクラブは4位と上位にいながらベルデニック監督を解任した。バトンを受けた小倉監督も立て直せずシーズン終了後に退任。今季招へいした大熊監督も結果が出ずに8月に解任され、渋谷コーチが監督に昇格した。あるベテラン選手は「これだけ監督が代われば何も残らない」とフロントへの不信感を口にした。毎年のように残留争いに巻き込まれながら降格を回避。09年には「落ちないお守り」を発売して受験生から人気を集めたが、“落ちない歴史”も終焉(しゅうえん)した。

 クラブは渋谷監督、松本強化部長に続投要請して1年でのJ1復帰を目指すが、降格で予算規模の縮小は避けられない。ズラタンの浦和移籍が決定的で、家長には古巣G大阪が獲得に動いている。さらに橋本に川崎Fからオファーが届いていることも判明し、主力の大量流出危機に陥る。渋谷監督も「責任を感じる。来季のことはまだ考えられない」と態度を決めかねており、チーム再建の道は平たんではない。

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