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磐田、1年でのJ1復帰ならず…名波監督「責任は僕にある」

[ 2014年11月30日 19:32 ]

<磐田・山形>昇格を逃し肩を落として引き揚げる磐田・名波監督

J1昇格プレーオフ準決勝 磐田1―2山形

(11月30日 ヤマハ)
 9月にOBで元日本代表MFの名波浩監督(42)を迎えた磐田は、ドローでも決勝進出という優位性を生かせず、1年でのJ1復帰を逃した。

 前半26分に先制点を失ったものの、ロスタイムに突入した同48分にMF山崎亮平(25)がこぼれ球を左足で押し込んで同点。そのまま試合終了の笛を聞けば決勝進出だった。だが、試合終了間際のロスタイム。ゴール前に全員が上がった山形に、右CKから頭で決められて痛恨の失点を喫した。決勝点を決めたのは、まさかの山形GK山岸範宏(36)だった。

 磐田は昨年、J1の18チーム中17位でクラブ史上初となるJ2降格。1年でのJ1復帰を掲げた今季はシャムスカ監督を新たに迎えてスタートした。だが、7月5日の第21節までは自動昇格圏の2位にいたにもかかわらず、失速。9月にシャムスカ監督を更迭して名波監督が誕生したが、11月23日の最終節で札幌に引き分けてシード権を得られる3位からも陥落し、6戦連続勝ちなしでレギュラーシーズンを終えていた。

 試合終了の瞬間、ピッチに崩れ落ちる選手たちを腕組みしたまま厳しい表情で見守っていた名波監督は「まだ内容を振り返られる精神状態ではない。(J1に復帰できなかった)責任は僕にある」と一言。

 10月17日には黄金時代に活躍した元日本代表MFの奥大介さん(享年38)が交通事故で亡くなり、11月11日には95年~01年に社長を務めた荒田忠典さん(享年81)が他界した。天国の2人のためにも「いい報告をしたい」と話していた名波監督。磐田に関わる人たちにとって、2014年は悲しい記憶ばかりが刻まれた年となってしまった。

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2014年11月30日のニュース