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清水 準決勝で力尽く…5失点完敗も若手奮闘で残留争いへ光

[ 2014年11月27日 05:30 ]

G大阪戦の前半、清水・高木善がゴールを決め、村田(右)と抱き合う

天皇杯準決勝 清水2―5G大阪

(11月26日 味スタ)
 清水はG大阪に2―5で敗れ、10年度以来4大会ぶりの決勝進出を逃した。0―2からFW加賀美翔(20)、MF高木善朗(21)のゴールで同点に追いつくも、同37分にG大阪FWパトリック(27)に勝ち越し点を被弾。後半にも2点を失って力尽きたが、若手の奮闘はリーグ残り2試合へ明るい材料となった。

 3冠を狙うG大阪の壁は厚く高かった。途中まで互角の戦いを見せながら、最後は力負け。決勝への道は閉ざされた。

 ベストメンバーのG大阪に対し、清水は中2日で迎える29日のJ1柏戦を見据え、22日の名古屋戦からスタメン11人中9人を入れ替え。新人MF金子とFW加賀美がそろってチーム初先発した。

 敵将・長谷川監督と“清水東三羽ガラス初対決”となった9月23日の前回対戦では0―3で完敗。過密日程の中でJ1残留を優先すべき状況でも、大榎監督は「決勝進出のチャンスがある以上、それを狙っていくのは当然」と話し、MF石毛も「優勝を手にするチャンスがある以上は勝ちたい」と口にしていた。

 だが前半9分、G大阪FW宇佐美のシュートをGK櫛引が痛恨のキャッチミス。ボールはゴールに吸い込まれ、早々と1点を失った。同14分には左CKからG大阪FWパトリックに頭で決められた。

 清水は同20分、加賀美がチームでのプロ初得点を決め1点を返す。4分後にはMF村田のパスを受けたMF高木善の2戦連発で同点。スタンドで観戦した父・豊氏(野球評論家)を喜ばせたが、同37分に痛恨の勝ち越し点を被弾。前半を2―3で折り返した。

 ハーフタイム、大榎監督は「追いつけば相手は慌てる。チャンスはあるぞ!」と選手を鼓舞。だが後半2失点を喫し、2―5と突き放された。終盤にはFW大前、右膝前十字じん帯断裂から復帰したFW長沢を投入して勝負に出たが、得点にはつながらなかった。

 それでも、若手中心ながら途中までG大阪と互角に戦えたことは今後への収穫。この手応えをリーグ残り2試合へつなげ、残留へと突き進む。

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2014年11月27日のニュース