×

3冠へ前進!G大阪 大量5発圧勝で天皇杯Vに王手

[ 2014年11月27日 05:30 ]

<G大阪・清水>前半、G大阪・宇佐美(中央)はゴールを決め笑顔を見せる

 圧巻5発!G大阪がナビスコ杯に続く2冠に王手だ。天皇杯準決勝2試合が26日、味の素スタジアムなどで行われ、G大阪は清水を5―2と撃破。FW宇佐美貴史(22)が2ゴールの活躍を見せ、2大会ぶりの決勝進出を果たした。J2同士の対決となったもう1試合は山形が千葉に3―2で競り勝った。決勝戦は12月13日、日産スタジアムで行われる。

【試合結果 天皇杯日程&結果】

 エースの完全復活で3冠へ前進した。G大阪が大量5得点で圧勝。09年度以来、5季ぶりの天皇杯制覇に王手をかけた。

 待ち望んだ瞬間は前半9分だった。パトリックのパスを受けた宇佐美がペナルティーエリア外から右足を振り抜く。降りしきる雨の中「スリッピーなピッチを意識して打った」と明かした低弾道のシュートは、相手GKのキャッチミスを誘う先制弾。3―2の後半27分には「GKが前に出ているのが見えた」と芸術的な右足ループ弾で勝利を決定づけた。

 10月9日のナビスコ杯準決勝・川崎F戦以来、公式戦出場8試合ぶりの得点。「どんな形でもいいから点が欲しかった。少し気が楽になった」という言葉は紛れもなく本音だった。得点が取れない中でもアシストなどでチームに貢献し「パスのフィーリングは、かなり良い」と手応えを口にする一方で「シュートのイメージが湧かない」と悩みを漏らすこともあった。うっぷんを晴らす、7月27日のJ1・神戸戦以来の2発。「ここからのラスト3試合でスパートをかけていきたい。止まらないようにしたい」と量産を誓った。

 期するものもあった。22日のJ1・浦和戦ではシュート1本に抑えられて途中交代。途中出場の佐藤と倉田の得点で勝利し「優勝の望みをつないでもらい、ありがたかった。自分ももっとやらないと」と誓いを新たにした。その言葉通りのゴール。得点した公式戦不敗神話も14に伸ばした。

 「点を取れ」と叱咤(しった)激励してきた長谷川監督も「これで乗っていってくれれば」と安どの表情。29日には中2日でJ1・神戸戦が待つ。首位・浦和を勝ち点2差で追う中、負ければ終戦の可能性もある関西ダービー。決戦を前に、神戸戦出場7試合全てで得点している背番号39の復調が、3冠への追い風になる。

続きを表示

この記事のフォト

2014年11月27日のニュース