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“妹分”に刺激 浦和アベックV宣言!柏木「俺らもここからは結果」

[ 2014年11月26日 05:30 ]

29日の鳥栖戦へ練習を再開した浦和・柏木(右)がパスを回す

 J1首位の浦和は25日、敵地で29日に行われる鳥栖戦に向けて練習を再開した。前日(24日)には浦和レディースがなでしこリーグ年間優勝を達成。日本代表GK西川周作(28)やMF柏木陽介(26)らは女子チームの活躍に刺激を受けた様子で、アベック優勝が懸かる難敵・鳥栖との一戦で必勝を誓った。

 “妹分”には負けられない。8年ぶりのリーグ制覇を視界に捉えている浦和が、再び奮い立った。「ついていくしかない。もらった力を自分たちの力に持っていけるようにしたい」と柏木。西川も「女子みたいに優勝したい。いい刺激をもらった」と力を込めた。クラブ史上初のアベック優勝は自分たち次第という状況になり、モチベーションが高まった。

 タイトルにこだわる。浦和は勝てば優勝が決まった22日のG大阪戦で真っ向勝負を挑んだが、カウンターから終盤に2失点。今季はリーグ新記録の7試合連続完封を達成するなど堅守で記録を打ち立ててきたが、最後に頂点に立たなければ数字もかすんでしまう。柏木は「(G大阪戦は)引き分けでもいいという戦いができていれば違う方向にいっていた。女子は内容より結果で証明してきた。俺らもここからは結果」と言う。レディースは最終戦で敗れながら堂々の年間優勝。最後は泥くさく終わっても、タイトルを獲得できればいい。なでしこたちの戦いぶりに自らを重ね合わせた。

 女子の栄冠は、これ以上ない後押しだ。柏木や宇賀神、槙野の両DFはレディースイレブンとこれまで焼き肉やしゃぶしゃぶなどの食事会を開き、アベック優勝を誓い合ってきた。梅崎は今季から加入した西川も、レディースのFW吉良と大分県出身の同郷。吉良の兄・仁志さんは梅崎とともに所属した大分ユースの1学年先輩だったという。西川は「顔がそっくり。まさか一緒のチームになるとは…」と運命を感じたという。「一緒に優勝を祝うのがモチベーション」と西川。選手のギアも一段上がった。

 29日に対戦する鳥栖とは過去2年連続で第33節で対戦して連敗している。昨季は優勝の可能性が消滅し、今季のホーム開幕戦でも土を付けられた天敵だ。柏木は「ここからは勝つしかない」と必勝態勢。アベック優勝を成し遂げるため、まずは鬼門をこじ開ける。

 ▼浦和の優勝決定条件 次節(29日)に首位の浦和はアウェーでの鳥栖戦に○、2位のG大阪がホームでの神戸戦に△か●ならば浦和の8年ぶりのリーグ制覇が決まる。G大阪が○の場合は最終節(12月6日)へ持ち越しとなるが、浦和は残り2試合(最終節は名古屋戦)を○○ならば、G大阪の勝敗にかかわらず優勝決定となる。

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