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リーグ6戦不発も…大一番へ燃える宇佐美「勝つしかない」

[ 2014年11月22日 05:30 ]

首位浦和との大一番に向け、出発するG大阪・宇佐美

J1第32節 G大阪―浦和

(11月22日 埼玉)
 残り3戦で勝ち点5差を追うG大阪は自然体で逆転タイトルの夢をつなぐ。この日は大阪府吹田市内で非公開調整後、敵地に入った。負ければV消滅、引き分けでもほぼ絶望的となる直接対決。勝ち点3しか許されない状況の中、長谷川監督は「勝てば流れは変わる」と自信をのぞかせた。

 同じ立場で埼玉に乗り込んだ06年最終節は3点差以上の勝利で逆転優勝という条件下で、逆にバランスを崩して2―3で敗戦。目の前で胴上げを見る屈辱を味わった。しかし今回は、1点差であっても勝つことで相手との差を縮めるというミッションは達成となる。13年にJ2初降格を味わった際に失点しない守り方を構築。00年代にJリーグをリードした爆発力が失われた一方で攻守の絶妙のバランスが生まれ、今季はリーグ最多の得失点差24を稼いでいる。06年最終節のような特別な攻撃オプションは、今のチームには必要ない。

 そしてゴールという最後の仕上げをするのが宇佐美だ。「コンディションもいいし、気持ちも高ぶっている。勝つしかない」と思いを口にした。リーグ6戦不発ながら、この3週間のリーグ中断期間で疲労も回復。何よりも浦和戦出場4試合で3得点という実績が頼もしい。

 アギーレジャパンに招集されなくとも、22日に埼玉スタジアムのピッチに立つ22人の中で誰よりも高い得点力を誇る22歳の新エース。「僕たちのサッカーがいかに早い時間帯からできるか。序盤からできれば楽になる」。普段着サッカーで逆転Vに扉を開く。

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2014年11月22日のニュース