人の次は布陣も…アギーレ監督即決断“ザック流”回帰で初連勝

[ 2014年11月19日 05:30 ]

<日本・オーストラリア>前半、大声で指示を出すアギーレ監督

キリンチャレンジ 日本2―1オーストラリア

(11月18日 ヤンマー)
 手詰まりに陥った戦況を見かねて、アギーレ監督が動いた。0―0の前半35分、テクニカルエリアの最前線に飛び出し、システム変更を指示。アンカーを置く基本布陣の4―3―3からダブルボランチの4―2―3―1へ移行させた。「チームが快適にプレーできていなかった。サッカーとは戦略のゲーム。幸運にもチームには複数のポジションをできる選手がいる」。シュート数は変更前の1本に対し、変更後は12本。思い切り良い判断で勝利を手繰り寄せた。

 日本協会の監督招へい理由の一つが“引き出し”の多さ。長谷部、遠藤らベテランを積極起用したメンバー構成だけでなく、システムまでザッケローニ前監督時代に逆戻りしたのは皮肉だが、試合の中で複数布陣を使いこなしたのはさすがだった。今後の基本布陣については「それは重要ではない」と強調。長谷部は「選手間で“2ボランチの方がいいのでは”と話していたら指示が来た。練習でも2ボランチや2トップなど試していたので問題なかった」と感心した。

 後半開始から起用した今野のゴールで先制するなど、采配は的中。就任から6戦目で迎えた初のアジア勢との対戦を白星で飾った。連覇を狙う来年1月のアジア杯の最大のライバルと目されるオーストラリアとの対戦成績を8勝8分け7敗として白星が先行。柴崎、塩谷ら有望若手を起用できず、チーム力の底上げという課題は残したが「勝利という目標を果たせた」と満足げだった。

 「(就任からの)6試合でチームはプレーの形、激しさ、コンセプトを習得できた。計画通りに前進している。アジア杯のタイトルを守るディフェンディングチャンピオンの仕事が始まる」。19日からは休むことなく欧州組の視察行脚に出発する。アジア杯に向けた直前合宿は来月29日にスタート。2大会連続5回目の優勝に向けた準備は最終局面を迎える。

 ≪豪にホーム不敗≫オーストラリアに2―1で勝利。これでオーストラリアには11年のアジア杯決勝(□=延長戦勝利1―0)から□△△○○と5戦負けなし。ホームでは通算3勝4分けと不敗を継続した。

 ≪2年ぶりの勝ち越し≫14年の国際Aマッチは通算7勝2分け4敗(ザックジャパン4勝1分け2敗、アギーレジャパン3勝1分け2敗)で全日程終了。13年は勝率5割(8勝3分け8敗)だったので、12年(8勝2分け2敗)以来2年ぶりの勝ち越しとなった。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「J1」特集記事

2014年11月19日のニュース