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本田 エース弾が6発呼んだ!遠藤&乾弾も演出、5点に絡む

[ 2014年11月15日 05:30 ]

<日本・ホンジュラス>前半41分、本田はチーム2点目となるゴールを決め、サポーターに向かってサムアップポーズ

 エースが大勝へと導いた。日本代表は14日、豊田スタジアムでホンジュラス代表と親善試合を行いアジア勢以外では最多得点となる6ゴールを挙げて完封勝ちした。4―3―3システムの右FWでフル出場した本田圭佑(28=ACミラン)は前半41分にアギーレジャパン初得点を挙げるなど5得点に絡む活躍でチームをけん引した。勢いをつけた日本代表は仮想アジア杯となる18日のオーストラリア戦(ヤンマー)に臨む。

 プロの第一歩を踏み出した地で、ついに「ストライカー本田」が目覚めた。1―0の前半41分、長谷部のクリアボールに反応。30メートルを独走してボールを受け、GKとの1対1を冷静に制し、ゴール左隅に流し込んだ。アギーレ体制5試合目で初得点。連続無得点を自己ワーストタイの6試合で止めると、背番号4を両手で指さし、「HONDA」の名を誇示した。

 「サボるではないけどボールを奪った後のイメージはつくれていた。頑張りすぎると、あと5メートルは下がりすぎていた」

 イメージ通りだった。W杯ブラジル大会までは“我が家”というトップ下で君臨。攻撃と守備をつなぐために自陣深くまで戻る必要性があった。だがW杯後は「新たな物差しをつくる」とFWで勝負することを決意。そんな中、既に6得点を挙げているACミランとは対照的に、新生日本代表発足後は不完全燃焼な試合が続いた。10月の親善試合ブラジル戦では0―4という屈辱も味わった。それでも「意味がない」として中盤に下がってゲームメークに参加することを拒否。最前線で我慢し続けたことが、やっと結果として結びついた。

 強力なサポートを得たことも追い風となった。代表復帰した内田とは右サイドで初めてコンビを組んだ。その内田からは得点する前に「下がって来なくていい」と言われ、より攻撃的なポジションを取ることができた。後半2分の乾へのアシストも相手DFのマークを分散させた内田のオーバーラップが効果を発揮。本田は「(内田)篤人と連係を取り合う中で攻撃的にいかせてもらった。楽にさせてもらいました」と感謝し「(オーバーラップを使わなかったことは)あとでフォローしときます」と笑った。

 アギーレジャパンの過去4試合のうっ憤を晴らすかのような大量6得点。アギーレ監督は「海外でプレーする日本人の中で最も重要な選手であることを認識している。(香川)真司もそうだが年齢や経験を考えると本田だ。(立ち上げから)3カ月がたった今は目が合うだけで理解できる」と最大限の賛辞を贈った。だが、当の本田に浮かれた様子はない。「もう切り替えようと思う。次に向けてよい準備をしようと思う」。18日には仮 想アジア杯のオーストラリア戦が控える。2連勝を今回のテーマに掲げるエースは、早くも次戦を見据えた。 

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