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アギーレ監督ご満悦も…哲学どこへ?ザック“遺産”で6発

[ 2014年11月15日 05:30 ]

<日本・ホンジュラス>後半、乾(右)の活躍に笑顔のアギーレ監督

キリンチャレンジカップ2014 日本6―0ホンジュラス

(11月14日 豊田ス)
 アギーレ監督は得点が決まるたびに拳を握りしめた。試合前に6―0で勝つように選手に指示しその通りのスコアで大勝。「楽なゲームに見えたかもしれないが、そうではない。全てのボールにおいて戦っていた。いい守備、いい攻撃ができた」と、舌は滑らかだった。

 なりふり構わず白星をつかんだ。先発のうちW杯ブラジル大会代表は10人。自身が唯一選んだ武藤もシュートを打てず前半で交代し、後半出場の13年コンフェデ杯メンバー、乾はすぐに結果を出した。

 経験の浅い選手をサプライズ選出するなど独自色を出したこれまでの4試合は1勝1分け2敗。さらに今合宿は、母国メキシコで企業による殿堂式典出席という私用のため3日間練習を離脱した。日本協会内に不満の声も上がり始めており背水の陣。「育てながら勝つ」という哲学を捨ててでもベテランの遠藤らを起用し、結果を出した。

 指揮官は「責任感を持っていけば、いいチームになる」と自信を示した。しかし、ホンジュラスのメドフォード監督が「戦う姿勢が足りなかった」と言うように相手のコンディションが整っていなかったのは事実。ザックジャパンの“遺産”で戦ったことと合わせ、手放しでは喜べない大勝だった。 

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