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Jリーグ クラブ分配金を見直し 強豪に手厚く、格差懸念も

[ 2014年11月10日 21:01 ]

 Jリーグがクラブへの分配金を見直し、集客力のあるクラブや好成績を残す強豪に手厚く配分する制度の導入を検討していることが10日、分かった。人気と実力を兼ね備え、Jリーグ全体をけん引する「ビッグクラブ」を育成するのが狙い。早ければ来季からスタートするが、クラブ間の格差が拡大するとして反対もある。クラブの社長らが出席する11日の実行委員会で方針を確認する。

 2013年度はJ1のクラブ平均で約2億2千万円、J2では約1億円を支給した。内訳は賞金、商品化権料、放送権料、公式試合出場料で、現在も一部は成果に基づき配分されている。今回の措置により、傾斜配分の度合いが強まる。

 複数の関係者によると、リーグ側はJ1で7位までに与えられる賞金の一部を削り、2ステージ制導入で見込まれる増収分と合わせて原資とする案を検討している。入場者数や過去数年の成績を数値化した指標を新たに設け、上位クラブに重点的に配分する。

 クラブ幹部の間では「経営規模の小さいクラブにとっては痛手」と懸念を示す声が出ている。

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2014年11月10日のニュース