×

内田 左手踏まれ負傷、骨折か…代表離脱も アジア杯連覇へ暗雲

[ 2014年11月10日 05:30 ]

<フライブルク・シャルケ>前半、競り合うシャルケの内田(右)。試合終了間際に左手の甲を踏まれて負傷した

ブンデスリーガ第11節 シャルケ0―2フライブルク

(11月8日)
 アギーレジャパンに初招集されたシャルケの日本代表DF内田篤人(26)が8日ブンデスリーガ第11節アウェー・フライブルク戦で左手甲を負傷し、10日に始まる日本代表合宿から離脱する可能性が出てきた。0―2で敗れた試合にフル出場したが、終了間際に相手に左手を踏まれた。骨折の可能性があるとして、クラブは9日に精密検査を行うと発表。内田は10日に予定通り帰国し、日本でもケガの状態を見極める。

 W杯ブラジル大会以来の代表復帰となった内田が、アクシデントに見舞われた。敗色濃厚の後半ロスタイム。タッチライン際で相手と競り合った後に左手の甲を踏まれ、ピッチに倒れ込み苦痛の表情を浮かべた。試合後の取材では「踏まれて、ぐにゃっとなって。(エックス線検査の)写真を撮ろうと言われましたけど“折れていないからいいよ”と。めっちゃ痛かったし、最初は折れたと思いましたけどね。でも、動くから大丈夫でしょう。別に、手は(サッカーに)関係ないし」と軽傷を強調。しかし、骨折の疑いもあるため、同日のクラブ公式ツイッターは9日に精密検査を行うことを発表した。

 9、10月は右膝炎症などで万全ではなかったため招集を見送られていた内田だが、今回は約5カ月ぶりに代表に名を連ねた。予期せぬ負傷にも予定通りきょう10日に日本に帰国。右膝を含めて負傷の程度をチェックしながらの活動となるが、今回も途中離脱となれば連覇を狙うアジア杯(来年1月、オーストラリア)への影響も必至だ。「日本に帰ったら、手もそうですけど、脚のこともドクターと相談したい」と慎重に言葉をつないだ。

 ザックジャパンで不動の右サイドバックだった内田が不在となり、アギーレジャパンでは所属クラブで左サイドを守る酒井高が役割を担っている。内田についてメキシコ人指揮官は「安定しているし、フィジカルも強い。戦えるし、技術の質が高い」と大きな期待を寄せていた。その逸材をケガで試せなければ、アジア杯のメンバー選考に頭を悩ませることになる。

続きを表示

2014年11月10日のニュース