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武藤 欧州移籍浮上!ザルツブルクが極秘視察、来夏獲得へ本腰

[ 2014年11月5日 06:10 ]

オーストリアの強豪ザルツブルクが獲得に動いていることが分かったFC東京のFW武藤

 日本の新星に早くも海外クラブが触手を伸ばした。オーストリアの強豪ザルツブルクが、FC東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)の獲得に向け本格的に動いていることが4日までに分かった。同クラブ代表者が極秘来日し、FC東京の試合を視察していたことが判明した。武藤は5日に発表されるホンジュラス戦(14日、豊田ス)、オーストラリア戦(18日、ヤンマー)に向けた日本代表メンバーに選出されることが確実で、今後のさらなる活躍次第では、海外からオファーが殺到する可能性も出てきた。

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 欧州クラブの熱視線は、プロ1年目で大ブレークした武藤にも向けられた。関係者によれば、かつて日本代表DF宮本、三都主(現J2岐阜)もプレーしたオーストリアのザルツブルクがいち早く注目。武藤は2日の名古屋戦で新人のリーグ最多得点となる今季13点目を決めたが、それに先立ちクラブの最高幹部が極秘裏に来日し、10月26日のアウェーG大阪戦を視察したという。

 ザルツブルクはリーグ優勝8回を誇る強豪。昨季もリーグ戦を制し、今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場のチャンスを得た。プレーオフでマルメ(スウェーデン)に敗れ本戦に進めず欧州リーグに回ったが、今季もリーグ戦では10勝1分け3敗の勝ち点31で首位に立っており、来季の欧州CL出場の期待が膨らんでいる。日本代表FW柿谷が欧州4大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ)のクラブではなく欧州CLに出場しているバーゼル(スイス)を新天地に選んだように、徐々にステップアップを目指す上では、ザルツブルクへの移籍はメリットがある。

 宮本、三都主を07年に獲得したように、日本人にもゆかりのあるクラブとして知られる。オーナーは飲料メーカーのレッドブル社。潤沢な資金を誇っており、米プロリーグMLSのレッドブル・ニューヨーク、さらには現在ドイツ2部で3位と、来季の1部昇格の可能性があるRBライプチヒを所有している。宇佐美(G大阪)も所属したドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンとも強い提携関係にあり、活躍次第では世界屈指のクラブへの移籍の道が開ける可能性もある。

 9月9日のベネズエラ戦でアギーレジャパン1号弾を決めた武藤は、既にその存在が欧州で知られている。先日も香川ら、多くの日本人選手のドイツ移籍を実現させたドイツ人代理人トーマス・クロート氏が視察に訪れるなど、ドイツをはじめ多くの欧州クラブが熱視線を送っている。来夏の獲得を目指すザルツブルクのほかにも複数のクラブから打診があるという。

 武藤自身も海外志向があり、日本代表の合宿では長友、本田らから海外に関する話を熱心に聞くなど大きな刺激を受けている。日本代表で飛躍を遂げれば、さらなる強豪が獲得に乗り出す可能性もある。日本のサッカー界を席巻している旬の男は、ゴールを重ねて注目度を増していく。

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2014年11月5日のニュース