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C大阪 次節にも降格決定…11分で3失点、悪夢の逆転負け

[ 2014年11月3日 05:30 ]

<C大阪・甲府>サポーターの前で頭を下げるC大阪イレブン

J1第31節 C大阪1―3甲府

(11月2日 ヤンマー)
 目を覆う逆転負けに、サポーターのブーイングまで勢いがなかった。17位のC大阪にとって勝利しか許されない13位甲府との直接対決。前半25分にショートカウンターから元ドイツ代表FWカカウが先制弾を決めるまでは良かったが、後半に3失点で力尽き、ホームで痛すぎる黒星を喫した。残留圏の15位清水とは勝ち点4差に開き、次節にもJ2降格が決まる崖っ縁に立たされた。

 「追いつかれてガクッときてしまった。あそこでラインが引いて失点を重ねてしまった」。チーム最古参のDF酒本は肩を落とした。後半17分、FKのロングボールに対して韓国代表GK金鎮鉉(キムジンヒョン)が飛び出しの判断を迷ったことから同点に。同26分はDF藤本の不用意なファウルで与えたPKで逆転され、同28分にはMF長谷川のクリアミスから3点目を奪われた。ミスの連鎖が、悪夢の11分間を引き起こした。

 堅守速攻スタイルの甲府に主導権を握られるほど、今のC大阪は厳しいチーム状況に陥っている。左内転筋痛から復帰した元ウルグアイ代表FWフォルランが後半27分から途中出場。試合終盤にはDF山下を最前線に上げるパワープレーにも出たが好機は作れず、自力残留の可能性はあえなく消滅した。

 試合後の取材エリア。カカウが「話をするのは別の機会にしてほしい」と取材を拒否したように選手たちは一様に沈んでいた。開幕前には優勝候補も挙げられるなど期待に満ちていただけに失望感は大きいが、ファイティングポーズを崩すのはまだ早い。

 残り3試合。次節は仙台、最終節は大宮と残留を争うライバルとの対戦も残されている。クラブ史上3度目のJ2降格を、簡単に受け入れてはいけない。

 ▽C大阪の次節(11月22日)のJ2降格決定条件 C大阪は次節の仙台戦で●ならば勝ち点30のままで残り2試合。仙台は勝ち点37、甲府は広島戦に△以上で同37以上、清水は名古屋戦に○で同37となり勝ち点を上回れないチームが15チームとなって自動降格の年間16位以下が決まる。

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