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岡ちゃん、FC今治株51%取得!代表監督からクラブ経営へ

[ 2014年11月1日 05:37 ]

FC今治の経営に乗り出す岡田武史元日本代表監督
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 元日本代表監督の岡田武史氏(58)が、四国リーグのFC今治の株式を取得し、自ら経営に乗り出すことが明らかになった。近く正式発表されるが、同クラブは将来Jリーグ昇格を視野に入れており、世界を知る岡田氏が今度は経営者として手腕を発揮する。

 今季四国リーグで3位に終わったFC今治は、将来のJリーグ昇格を視野に、運営会社「(株)今治夢スポーツ」をリニューアルすることを決定。岡田氏は1000万円近く出資して株式の51%を取得し、経営権を手にすることになった。役職は未定だが、岡田氏自身が役員になるという。周囲に「1年間の3分の1は、今治にいるつもりだ」と話しており、本腰を入れてクラブ経営を行う。現在、同クラブのスポンサーの「ありがとうサービス」社長で、岡田氏と早大同期の井本雅之社長も株主となり、岡田氏をサポートする。

 岡田氏は98年W杯フランス大会と10年W杯南アフリカ大会で日本代表を指揮したほか、Jリーグの札幌や横浜、さらに中国・杭州緑城でも監督を務めた。また、日本サッカー協会理事の経験もあるほか、環境問題などサッカー以外の活動も幅広く行っているが、クラブの経営に携わるのは初めてとなる。

 FC今治は13年に元柏の竹本GM(現東京Vテクニカルダイレクター)がアドバイザーに就任するなど、チーム強化に取り組んでいる。17年には愛媛国体が開催されるため、県内は練習施設の整備なども計画されており、環境面もチームを後押ししそうだ。

 JリーグではJ2札幌の野々村社長や、J2湘南の大倉社長ら、元Jリーガーが既にクラブの社長になっている。しかし、自ら出資までしている例はなく、海外でも元日本代表監督のジーコ氏や元イングランド代表のベッカム氏ら数えるほどしかいない。岡田氏がJリーグへと導けば、日本では代表として活躍した元選手がクラブの全権を握る初のケース。豊富な経験をベースに、クラブ運営に革命をもたらすことになりそうだ。

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