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本田 セリエA日本人4人目マルチ!惨敗ブラジル戦憂さ晴らし

[ 2014年10月20日 05:30 ]

<ベローナ・ACミラン>前半27分、2試合連続の得点を左足で決める本田(AP)

セリエA・第7節 ACミラン3―1ベローナ

(10月19日)
 ACミランFW本田圭佑(28)が19日のアウェー、ベローナ戦で移籍後初のマルチ弾を決めた。右FWで先発。前半27分、後半11分に、いずれもスルーパスに抜け出して左足で沈めた。セリエAでの日本人の1試合2得点は4人目。2戦連続弾で今季ゴール数を6に伸ばし、試合終了時点でユベントスの元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス(30)に並んで得点ランクトップに立った。日本代表として出場した14日のブラジル戦に0―4で惨敗。屈辱をモチベーションに変え、3―1の快勝の立役者となった。

 雄叫びもガッツポーズもない。本田が平然とマルチ弾を記録した。まずは1―0の前半27分、エルシャーラウィのスルーパスに反応。右サイドでフリーになり左足ダイレクトで左隅に決めた。後半11分には最終ラインからのスルーパスに抜け出し、ドリブルから左足シュート。再び左サイドネットを揺らした。

 クラブでの2得点はCSKAモスクワに所属した12年9月16日のアラニア・ウラジカフカス戦以来763日ぶり。日本人のセリエAの2発は中田(ペルージャ)、中村(レジーナ)、森本(カターニア)に続く4人目となった。「ホッとしています。自分のゴールで勝てたことはうれしい。フリーだと考え過ぎてよく外すが、空いたコースに素直にボールを蹴れました」。日本代表の10日のジャマイカ戦ではフリーの決定機でループシュートを選択してバーに嫌われており、反省を生かした。

 14日のブラジル戦に0―4で大敗。相手エースのネイマールに4得点を食らい、力の差を見せつけられた。試合後は「上には上がいる印象。自分も上に行きたいし、そういう意味でも感謝です」と語っていた。15日にイタリアに戻ると、空港から練習場のミラネッロに直行。悔しさが冷めないうちに、早くボールを蹴りたい一心だった。

 後半10分にはエルシャーラウィへのスルーパスで好機を演出。後半38分にはゴール前で相手を倒し今季初の警告も受けた。開幕から全試合に先発しているのは本田とアバーテの2人だけ。開幕から7試合で6得点2アシストと、今季チーム総得点16のうち半分のゴールに絡んでいる。インザーギ監督からは試合後、「8月の時点で本田の活躍は分かっていた。本田とエルシャーラウィは完璧だった」と絶賛された。

 ハットトリックを狙っていたのか、後半40分に途中交代する際に笑顔はなかった。「もっとやってやろうと思うし、いつかはという思いを常に持っている」。メッシ、C・ロナウド、ネイマールら世界クラスの選手を本気で超えようとしているからこそ、2得点にも満足はしていない。

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