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カズ 奥大介さんにささぐ今季初シュート 惜しいバー叩く

[ 2014年10月20日 05:30 ]

<横浜FC・栃木>左腕に喪章をつけてプレーする三浦

J2第37節 横浜FC3―0栃木

(10月20日 ニッパ球)
 J2は19日、各地で11試合を行い、横浜FCのFW三浦知良(47)は栃木戦の後半43分から10戦ぶりに出場した。自身のJ2最年長出場記録を47歳7カ月23日に更新し、チームも3―0の快勝。17日に交通事故で死去したOBで元日本代表MFの奥大介さん(享年38)に白星をささげた。

 魂を込めた一撃だった。終了間際、左腕に喪章を着用したカズがCKに頭から飛び込み、強烈な今季初シュートを放つ。惜しくもバーを叩き、今季初得点は逃したが、3―0と7戦ぶりの白星に、「(シュートが)惜しいなというのはありますけど、みんなが大介のために戦った。その結果、勝って本当に良かった」と振り返った。

 OBで元日本代表の奥大介さんが17日、交通事故で死去。会場には献花台も設置、試合前には全員で黙とうをささげ、ベンチ内には横浜FC時代の奥さんのユニホームも飾られた。奥さんが強化部長時代の12年3月にオファーを受け、監督に就任した山口監督は「横浜FCを辞めた後も変装して試合を見に来てくれたり常に気に掛けてくれていた。オレの背中には大介がいる」。まさに天国に届けた白星だった。

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