×

監督交代の劇薬も…INAC神戸 最下位新潟にドロー

[ 2014年10月20日 05:30 ]

なでしこ上位リーグ第6節 INAC神戸0―0新潟

(10月19日 ノエスタ)
 成績不振で前田浩二監督(45)が辞任したINAC神戸は上位リーグ最下位の新潟相手に0―0で引き分けた。順位は5位で変わらないが、首位の浦和が1―2で日テレに敗れたため、残り4試合で勝ち点10差と4連覇の可能性はわずかながらに残った。岡山湯郷は千葉に4―3で逆転勝ち。2位を守り、浦和に勝ち点1差まで迫った。

 監督交代という劇薬も不振のINAC神戸には効かなかった。15日に前田監督が辞任し、出直しと位置付けられた最下位の新潟戦。何度かチャンスは築きながら、1点も奪えずに引き分ける不本意な結果に、文弘宣会長は「監督だけの問題じゃない。人任せにし過ぎている」と雷を落とした。ただ、ボールをつなぐ意識は高まり、MF澤がゴール前へ飛び出す場面も増えた。首位の浦和が敗れ、優勝の可能性が残ったことも大きい。代理で指揮を執った森コーチも「可能性がある限り戦い続ける。それは大きなモチベーション」と訴えた。次節11月3日の岡山湯郷戦まで、なでしこジャパンのカナダ遠征でリーグ戦が約2週間中断される。代表の川澄と高瀬以外は巻き返しに向け、追い込む。一方、フロントは海外で指導経験がある人物を含めて3人まで絞り込んだ中から新監督の人選に入る。ピッチ内外でチームの今後を左右する2週間となりそうだ。

続きを表示

2014年10月20日のニュース