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香川“ゲームメークしない本田”に代わって2・5列目司令塔 

[ 2014年10月9日 05:31 ]

練習でパスを出す香川

 日本代表は8日、新潟市内での合宿3日目で、非公開で初の実戦練習を行い、主力組のインサイドハーフの左に入ったMF香川真司(25=ドルトムント)は守備的な役割も求められる中でも、攻撃姿勢を貫くことを宣言した。

 ポジションを1列下げても攻撃的な姿勢は貫く。非公開で行われた戦術練習で左インサイドハーフに入った香川は「自分は、ただ後ろでさばくだけの選手じゃないと思っている。3ボランチというよりは攻撃の時はトップ下に入るようなイメージでやりたい。それがストロングポイント、良さは失いたくない」と力を込めた。ゲームメークに加わらないことを宣言した右FWの本田に代わり、2・5列目から攻撃のタクトを振る。

 ザックジャパン時代の定位置は左の攻撃的MF。所属クラブでもインサイドハーフに入った経験はほとんどない。マンチェスターUに所属した4月1日の欧州CLバイエルンM戦で、負傷交代したギグスに代わりぶっつけ本番でプレーしたが「全然アカンかった」と苦い記憶だけが残っている。守備に追われて精彩を欠いた半年前の反省を生かし「守備で求められることも多いけど、ボールに触る時間は増えると思う。3トップをどう生かすか」と攻撃のイメージを膨らませた。

 今夏のW杯ブラジル大会では自身もチームも散々な結果に終わっており、仕切り直しの一戦。直前の試合で脳振とうを起こして招集を見送られた9月の2試合で森岡に譲った背番号10を、ザック政権下から継続してつけることも決まった。「試合をしてみないと分からない部分もある。ジャマイカ戦でどこまでやれるか試したい」。

 ジャマイカはFIFAランク100位の格下だが、中米特有の身体能力を持ち、新ポジションの試運転には絶好の相手だ。新境地を切り開けるのか。W杯ロシア大会へ続く、4年間のチームづくりをも左右する注目のプレーとなる。

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