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香川 フル出場も不完全燃焼…最下位チームに初勝利献上

[ 2014年10月5日 05:30 ]

ハンブルガーSV戦に先発出場し、競り合うドルトムントの香川(左)

 ドルトムントの日本代表MF香川真司(25)が4日のホーム・ハンブルガーSV戦にトップ下でフル出場したが、不完全燃焼に終わった。強行日程の影響で運動量の少ないチームの中で持ち味を発揮できず、試合も0―1で敗戦。6日からの日本代表合宿を前に消化不良の一戦となった。

 必死に動く香川の頭上を何度もボールが通過した。4―2―3―1布陣のトップ下で先発したが、ロングボールの多い展開で持ち味を発揮できず。システムを4―4―2に変更した後半はボールを触る機会は増えたが、チームに連動性がなく危険なプレーは影を潜めた。後半12分にグロスクロイツに通したスルーパス、後半27分にヨイッチのシュートを演出したヒールパスが数少ない見せ場。ボールを失う場面は少なかったが、消化不良のまま90分を終えた。

 欧州CL1次リーグ第2戦アンデルレヒト戦から中2日の強行日程。本拠のあるドルトムントの10月の平均最高気温は13度だが、この日の気温は21度まで上昇した。厳しい環境下でチーム全体の運動量が少なく、前半35分にカウンターから失点。リーグ戦で4試合勝利から見放され、前節終了時点で最下位だったハンブルガーSVに今季初白星を献上した。

 日本代表合宿に参加するため、6日に帰国予定。9月の合宿は直前の試合で脳振とうを起こし招集を見送られており、W杯ブラジル大会後、初めて日の丸を背負う。アギーレ監督からは4―3―3布陣のインサイドハーフ(左右MF)で起用する方針を示されており「やってみないと分からないし、簡単じゃないと思うけど頑張ります」と新ポジションにも取り組む意向だ。

 「勝った上で代表に行きたい」との思いはかなわなかったが「代表に選ばれるのは凄くうれしい。また新しい挑戦が始まる。夏のブラジルでの悔しさは4年後に晴らすしかない」とモチベーションは高い。不完全燃焼に終わったが、フル出場したことは試合勘を養う上で好材料。敗戦ショックを引きずることなく、ジャマイカ、ブラジルとの親善試合に挑む。

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2014年10月5日のニュース