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香川から3発!クロップ監督称賛“先制ショナル”アシスト

[ 2014年10月3日 05:30 ]

<アンデルレヒト・ドルトムント>ゴールを決めたアドリアン・ラモス(左)とインモービレ(右)に抱きつく香川

欧州CL1次リーグD組 ドルトムント3―0アンデルレヒト

(10月1日)
 欧州チャンピオンズリーグ1次リーグ8試合が1日に行われ、D組のドルトムントは敵地でアンデルレヒト(ベルギー)に3―0と快勝した。日本代表復帰が決まったMF香川真司(25)はトップ下で先発すると、前半3分に先制点をアシストするなど3得点に絡む活躍。チームの2連勝に貢献し、UEFA公式サイトでマン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 やはり香川が絡むと攻撃は活性化する。前半3分、中央の高い位置でボールを受けると、DFライン裏に絶妙の浮き球パス。抜群のアイデアでインモービレの先制点をアシストした。シュートの選択もあった場面だが「そこは一瞬のひらめきというか、よく出せたなと思います」。試合後、クロップ監督が「センセーショナル」と表現した芸術的な一撃だった。

 止まらない。後半24分は香川の右への展開から2点目、後半34分には3点目の起点にもなった。ドルトムント復帰後、CL初出場で最後までピッチに立って全得点に絡む独壇場。「余裕があったというかボールを受けた時の視野が落ち着いていた」。体はやや重く絶好調ではないが、この感覚こそが浮上のバロメーター。文句なしのマン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 日本代表のアギーレ監督にも“朗報”に違いない。10日のジャマイカ戦(デンカS)、14日のブラジル戦(シンガポール)に向けた日本代表に復帰した。「やっぱり凄くうれしいこと。また新しい挑戦が始まるし、あの夏のブラジルでの悔しさは4年後、晴らすしかないから。そのためにやっていくしかない」と奮い立つ。何もできず、1次リーグ敗退を喫した6月のW杯の悔しさは一瞬たりとも忘れていない。

 アギーレ監督は4―3―3布陣の中盤での香川起用を明言した。予想されていたゴールに近い最前線ではない。それでも「やってみないと分からない。簡単ではないと思うけど頑張ります」と前を向く。9月の日本代表は明らかに中盤の推進力、効果的なパスが欠けた。香川が中盤に入れば、そんな課題も解消できる。この日のドルトムントのように。森岡(神戸)に譲った「背番号10」も、香川が背負うことは決定的だ。香川が初勝利を目指すアギーレジャパンを活性化させる。 

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