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U21 五輪予選は“ぶっつけ本番”遠征では主力の招集困難に…

[ 2014年9月30日 05:30 ]

仁川アジア大会から帰国し、記者の質問に答えるU―21日本代表の手倉森監督

 仁川(インチョン)アジア大会の準々決勝で敗退したU―21日本代表が、来年3月の16年リオデジャネイロ五輪アジア1次予選まで、ベストメンバーを招集できない可能性が高くなった。

 敗戦から一夜明けた29日、チームは仁川空港発の航空機で帰国。成田空港に到着した手倉森誠監督(46)は東南アジア地域で開催が予定されるアジア1次予選について言及。セントラル開催のため「中1日で連戦になる」と話した上で「暑い場所での試合になるので、12月と2月に(東南アジアなどの)暑い場所で連戦をする合宿をしたい。代表チームとの試合は難しいので、タイなどのクラブチームとやれれば」とインドネシアなどが有力となる海外遠征で、対策を講じる考えを明かした。

 しかし、12月初旬に予定している東南アジア遠征は、天皇杯決勝(13日)と日程が近いため、進出クラブからは基本的に招集しない方針で、既に各クラブと申し合わせている。来年2月はスイス1部ヤングボーイズのFW久保裕也(20)ら海外組がシーズン中のため招集は困難。アジアチャンピオンズリーグのプレーオフも4日に始まり、下旬には本戦も開幕することから、Jクラブとの調整も難航が予想される。

 U―21日本代表は、今大会も基本的には1クラブ1人の選出と条件付きのメンバー選考だった。その結果、準々決勝で敗退した。約半年後には予選が開幕するが、ベストメンバーでは“ぶっつけ本番”となる。1次予選とはいえ、組分け次第では思わぬ苦戦を強いられる可能性も出てきそうだ。

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2014年9月30日のニュース