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U―21 韓国に敗れ8強止まり…リオ五輪大丈夫!?

[ 2014年9月29日 05:30 ]

<日本・韓国>後半、大島のこのプレーで韓国がPKを獲得する

仁川アジア大会準々決勝 日本0―1韓国

(9月28日 仁川文鶴スタジアム)
 日本の7大会連続五輪出場に暗雲が漂った。仁川アジア大会で連覇を目指したU―21日本代表だったが、28日に行われた準々決勝で韓国に0―1で敗れた。後半43分にPKを決められた。16年リオデジャネイロ五輪を目指す同世代は、アジア枠が12年ロンドン五輪と同じ3・5枠となった場合、4強以上が出場のボーダーラインだったが、果たせなかった。

 ホイッスルの瞬間、約4万人の韓国サポーターの歓声が渦巻く中、FW荒野らはピッチに崩れ落ち、しばらく立ち上がれなかった。10年広州大会からの連覇を目指したが8強止まり。手倉森監督は「ロンドン世代の初制覇から、ここでの結果、そして来年の(A代表が出場する)アジア杯につなげたい思いはあったが…。申し訳ない気持ちです」と唇をかんだ。

 我慢の展開も最後は力尽きた。後半43分、ペナルティーエリア内でMF大島主将が、韓国FW李宗浩との空中戦で相手を倒し、PKを与えた。きっちりとDF張賢秀に決められた。大島は「ファウルはいらなかった。自分に責任がある」と話したが、前半から劣勢に回り、シュート数は3―11。点差以上の力負けだった。

 五輪出場へ不安を残す結果となった。相手がU―23世代で臨み、オーバーエージ枠も活用するなど“不利”はあった。それでもロンドン五輪から規則変更がなければ、リオ五輪のアジア枠は3・5枠。“最低条件”だった準決勝進出は果たせなかった。この世代は12年U―19アジア選手権と、今年1月のU―22アジア選手権で8強で敗退している。DF岩波は「そこに意識はあった。厳しさを感じています」と声を落とした。

 来年3月にはリオ五輪の1次予選(東アジア開催)が始まる。大島は「連覇できなかったのは悔しいが、帰ってからもっと成長しないと」と前を向いた。完全アウェーで戦った韓国戦。そして、完敗した1次リーグのイラク戦。敗戦を糧に先に進んでいくしかない。

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