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U―21変幻4発8強!パレスチナ完封で28日韓国戦へ弾み

[ 2014年9月26日 05:30 ]

<日本・パレスチナ>前半、ゴールを決め仲間と喜び合う鈴木(9)

 U―21日本代表は25日、仁川アジア大会決勝トーナメント1回戦をパレスチナと戦い、4―0で快勝した。異なる4つのパターンからエースFW鈴木武蔵(20=新潟)らが得点。バリエーション豊富な攻撃に手倉森誠監督(46)も手応えを示した。準々決勝は28日、宿敵・韓国と対戦する。

【試合結果 アジア大会決勝トーナメント U―21代表メンバー】

 変幻自在な攻撃でパレスチナを翻弄(ほんろう)した。4発快勝に手倉森監督は手応えを隠さない。「得点がいろいろな形で取れている。(状況に応じて)何をすべきか整理できている」と、胸を張った。

 前半17分の先制点はワンツーから。アンカー(中盤の底)の遠藤が高い位置でボールを持つと、ゴール前の鈴木に縦パスを入れる。その“落とし”を再び受けると、右足で落ち着いてファーサイドネットを揺らした。その10分後にはクロス。右サイドでボールを持った原川が、ゴール前へ正確なセンタリングを上げる。それを鈴木が頭で押し込んだ。後半30分にはカウンター。自陣の遠藤が前線へロングフィードを出す。完全に抜け出した荒野が、落ち着いて右足で決めた。トドメはスルーパスから。中島のDFラインの間を突いたパスが、裏へ抜けた野津田の元へ。GKに倒されたが、前線まで走り込んでいた原川が、こぼれ球を難なく押し込んだ。

 先制点の遠藤は「みんなアウェーの雰囲気を楽しみにしている部分もある。臨機応変に戦いたい」と話す。全て異なる4パターンの攻撃で、来年1月のアジア杯でA代表も対戦する相手を沈めた。サイド、自陣、中央のどこからでも攻撃のスイッチが入る。そこからのパターンの豊富さも、この試合で見せた。21日のネパール戦で指揮官が「大砲」と評した野津田のミドルシュートもある。多くの武器を引っ提げ準々決勝へ駒を進めることになった。

 次戦は韓国と対戦する。相手はU―23代表で臨んでくる上に、オーバーエージ枠を活用。ホームでの試合に加え、優勝すれば兵役が免除されるためモチベーションは高い。手倉森監督は「90分間苦しむことを覚悟しなければならない」としながらも、表情はすこぶる明るかった。モットーである堅実な守備を土台に、自在性の高い攻撃で宿敵を撃破する。

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