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ガンバ4連勝!宇佐美 12戦“不敗神話”逆転Vへ技あり弾

[ 2014年9月24日 05:30 ]

<清水・G大阪>後半ロスタイム、ゴールを決めたリンス(中央)と抱き合うG大阪・宇佐美(左)

J1第25節 G大阪3―0清水

(9月23日 アイスタ)
 G大阪はFW宇佐美貴史(22)の先制ゴールなどで清水を3―0で下し、4連勝とした。これでエースが得点を挙げた公式戦は今季12戦負けなし。守備陣もクラブのリーグ戦タイ記録となる4試合連続完封を達成し、次節からの上位クラブとの直接対決3連戦に弾みをつけた。

 剛ではなく、柔で決めた。前半21分、佐藤のリターンパスを受けた宇佐美がドリブルでDF3人をかわしながら、最後は相手の股を通して右サイドネットを揺らした。「相手キーパーの位置は見えていなかったけど、感覚的に相手の股を抜いた一直線上がゴールの隅だというのは分かっていた」と芸術的なゴールに胸を張った。

 量産してきた豪快ミドルとは打って変わってゴロでコースを狙った一撃は、開幕前に負った左腓骨筋腱脱臼の重傷後、初めて左足で奪った得点。「まだ手術前とは感覚が違うけど左足で決められたのは自信になる」。厳しめの自己採点の中にも完全復活を感じさせた。

 目標とするアギーレ・ジャパン入りへ「ゴールという結果を残し続けていくだけ」と誓っていた通り、これでW杯による中断明けは公式戦15戦11発。リーグ戦も11戦7発と量産体勢を維持している。加えてこの日は、決めたい理由が他にもあった。「兄貴」と呼ぶなど尊敬している岩下は、24日が28歳の誕生日。プレゼントはゴールと決めていた。「絶対に点を取る」。公約を達成した“弟分”の活躍に岩下も「エースの自覚を持ってプレーしている。日本を背負っていく選手」と目を細めた。

 これで得点した試合は10勝2分け。重責は果たしているものの、課題も残った。中2日のデーゲームということもあって後半は足が止まり「前で起点をつくれればよかった」と反省。中3日の鳥栖戦を皮切りに、次節からは2~4位クラブとの戦いが待つ。オ・ジェソクが負傷交代、米倉は体調不良で欠場、さらに藤春が次節出場停止と不安材料もある。それでも「最終的にどの位置にいられるか、この3戦が大事」と表情を引き締めたエース。その肩書にふさわしい活躍で逆転Vへ導く。

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