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なでしこ12点!菅沢 新エース争いに名乗り!前半だけでハット

[ 2014年9月19日 05:30 ]

<日本・ヨルダン>前半39分、この日2点目を決める菅沢

アジア大会1次リーグB組 日本12―0ヨルダン

(9月18日 南洞)
 なでしこジャパンは1次リーグ第2戦でヨルダンに12―0で大勝した。FW菅沢優衣香(23=千葉)が前半だけで3得点し、11年女子W杯ドイツ大会のメキシコ戦でMF澤穂希(36=INAC神戸)が決めて以来となるハットトリックを達成。FW大儀見優季(27=チェルシー)ら欧州組がいない中、新エースに名乗りを上げた。1勝1分けの勝ち点4で中国と並んだが、得失点差で首位に立った。22日に引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる台湾戦に臨む。

 23歳のストライカーが大記録を達成した。1―0の前半12分、菅沢は川澄からの右クロスを、ヨルダンDFを見下ろす打点の高いヘッドでゴールに突き刺した。5―0の同39分にも頭で。同41分には右足で3点目をゲット。11年7月1日、女子W杯ドイツ大会の1次リーグ・メキシコ戦でMF澤が決めて以来、史上19人目(延べ42回目)のハットトリックとなった。

 「なかなかできることじゃない。FWとして決められたのは良かった。タカ(高瀬)と試合前にまずは3点取ると話していた。タカの分の3点も取って6点と思っていたけど、いかなかったので残念」。左足首捻挫のため欠場した同僚の思いも背負い、その後も後半37分に交代するまで貪欲にゴールを目指し続けた。

 “持ってない女”だった。12年3月2日のアルガルベ杯デンマーク戦で代表初得点を挙げ頭角を現した。佐々木監督から「(大会で)一番伸びた選手」と、ロンドン五輪の切り札として期待されていた。しかし、同年4月に左膝前十字じん帯を損傷して全治6カ月と診断。五輪出場を棒に振った。試合はテレビ観戦。「もしかしたらそこにいたかもしれないと思うと悔しかった」。それでも前向きにリハビリに取り組んだ。左膝周りの筋力トレを重点的に行い、体幹トレも取り入れた。13年には「環境を変えて違うサッカー観を見てみよう」と、パスサッカーの新潟から、ロングボール主体の千葉に移籍。スタイルの違うチームでプレーの幅を広げてきた。

 今大会の連覇はもちろん、目指すのは当然、来年のW杯カナダ大会。「メンバーに入ることは大事。そのためにも残りの試合でアピールできれば」。台湾戦でも菅沢がゴールラッシュの先頭に立つ。

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2014年9月19日のニュース