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またリベンジ失敗…U21 好機生かせず天敵イラクに1―3完敗

[ 2014年9月18日 05:30 ]

<日本・イラク>後半、シュートを決められず悔しがる中島

 男子サッカーで2連覇を狙う日本は1次リーグ第2戦でイラクに1―3で完敗した。守備でミスが目立ち、攻撃でも相手を上回る決定機の数を生かせなかった。16年リオデジャネイロ五輪を目指すU―21代表として過去2戦2敗している天敵にまたも屈した。次戦は21日、1次リーグ突破を懸けてネパールと対戦する。

【試合結果 U―21代表メンバー アジア大会1次リーグD組】

 またも高い壁にはじき返された。16年リオデジャネイロ五輪を目指すこの世代は、12年U―19アジア選手権準々決勝でイラクに敗れ、翌年のU―20W杯出場を逃した。1月のU―22アジア選手権でも準々決勝で敗れた因縁の相手。手倉森監督は「この壁(イラク)を破った時、成長を示せると選手に話したが、できなかった」と悔しがった。

 守備は手倉森ジャパン最多タイとなる3失点を喫した。前半12分、左サイドからのクロスを室屋がクリアしたが、こぼれ球を18歳のフマムに叩き込まれた。1―1の後半3分に左サイドからのクロスにマークが甘くなってA・アリに勝ち越しゴールを許した。27分にはA・アリが直接FK弾。岩波は「初戦4―1で勝って満足している部分が出てしまった」とチーム全体の甘さを嘆いた。

 決定力も不足。シュート数は14―12と相手を上回りながら、枠内シュートは3―6と精度を欠いた。前半36分、連係から一矢報いた中島も後半23分は決定的シュートがGK正面。「2、3回の決定機を決めていれば勝てた」。矢島、野津田らも好機を外し、指揮官は「苦笑いするしかなかった。外した選手には“しっかり覚えておけ”と言いました」と指摘した。

 アドバンテージはイラクにあった。U―21世代で臨んだ日本に対し、大会規定通りU―23世代で出場。オーバーエージ枠も3人フル活用していた。それでも植田は「年齢は関係ない。負けは負け」と言い訳はしなかった。もう一度イラクと対戦するには、決勝まで駒を進めるしかない。中島は「決勝でやれたら最高。しっかり戦ってしっかり勝ちたい」と訴えた。そのためにもまず、ネパールに勝って1次リーグ突破を決める。

 ▽日本の1次リーグ突破(2位以内)条件 最終戦で勝ち点3の日本はネパール戦。同6の首位イラクは同3のクウェート戦。2チーム以上が総勝ち点で並んだ場合は(1)直接対決の勝ち点(2)同得失点差(3)総得失点差(4)総得点の順で決める。

 <日本○>突破決定。イラクが○か△ならば日本は2位で突破。クウェート○で3チームが勝ち点6で並んでも、日本は3チーム間の得失点差で2位以内が確実になる。

 <日本△>日本の勝ち点は4。イラクが○なら突破決定。イラク―クウェート戦が△で、クウェートと勝ち点4で並んでも、直接対決を制しており2位で突破。クウェートが○なら日本は敗退。

 <日本●>クウェート●が突破の最低条件。ネパールを含めた順位決定法で決める。

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