ドタバタ東京V…三浦泰年監督解任をLINEで選手に通達

[ 2014年9月15日 18:30 ]

解任が明らかになった東京Vの三浦泰年監督

 リーグ戦20位に低迷し、J3降格危機に直面するJ2東京Vが、就任2年目の三浦泰年監督(49)を電撃解任した。

 複数の関係者によると、J2残留のライバルとなる讃岐との直接対決(6日)で敗れたことに危機感を募らせたクラブ幹部が、14日の栃木戦で負けた場合は解任との方針を決定。栃木戦を大量3失点で落としたため、解任が決まった。

 通常、指揮官の交代など重要事項の伝達は、選手全員を集めて社長や強化責任者から発表されるが、栃木戦に先発した選手たちはこの日オフ。そのため、サブ組の練習試合に参加した選手にはスタッフから個別に口頭で監督交代が告げられ、オフだった選手にはクラブスタッフから無料メールアプリ「LINE」で通達されるという、前代未聞のドタバタ劇となった。

 三浦監督解任に至った背景には、J3との入れ替え戦圏の21位・讃岐に勝ち点4差と迫る20位という成績不振に加え、監督自身や監督の身内がグラウンド内外で起こした問題行動にも要因がある。

 監督が自分で決めたチームのルールを自ら破ったり、監督の身内がチームの規律を乱すなどの問題行動が就任直後から頻発。昨季のホーム最終戦セレモニーでは、怒ったサポーターが「ヤスさん!ヴェルディ好きなら辞任して」「ヤス無理」「クラブ私物化と公私混同に一発レッド!」などと書かれた約15枚もの横断幕を掲げて抗議する異常事態に発展した。

 三浦監督は当時「それ(横断幕)を力に変えて、1年後彼らと喜びたい」と話して今季も続投したが、問題行動が改められることはなく、求心力は低下する一方。三浦監督はこの日の練習試合後も次節20日の富山戦(味スタ)で指揮を執ることに意欲を見せていたが、来季終了までの契約期間を全うすることなく途中解任となった。

 監督交代に伴い、クラブは“ヤス派”のコーチングスタッフも刷新。経営難にあえぐクラブにとっては、違約金の発生する解任は苦渋の決断だったが、安田好隆コーチ(29)と吉岡宏GKコーチ(35)は解任、久永辰徳コーチ(36)は辞任と発表され、監督以下トップチームのコーチングスタッフ全員がシーズン途中でチームを去ることになった。

 V川崎時代にJリーグ初代王者に輝くなど、かつては隆盛を極めたクラブが、2009年のJ2降格から6年目で迎えた、まさかのJ3降格危機。ヴェルディを愛する人々のために、この窮地で生まれ変われるか。クラブとしての総合力が試される。

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