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“憲剛2世”大島が先制弾!華麗にジャンピングトラップ

[ 2014年9月15日 05:30 ]

前半、先制ゴールを決め、鈴木(9)に抱きついて喜ぶ大島。右は野津田

仁川アジア大会 1次リーグD組 日本4―1クウェート

(9月14日 韓国・仁川)
 主将マークを巻いた左腕を高々と天に掲げた。0―0の前半43分、大島はDF3人の間に走り込み、原川のロングフィードをジャンピングトラップ。絶妙の位置にボールを置いて、左足でゴール左隅に流し込んだ。チームを勢いづける先制点を決めた大島は「走り始めた時にあのスペースが空いているかなと思った。(原川)力はよく見ていてくれた。落ち着いて決められて良かった」と安どの表情で振り返った。

 1月にオマーンで開催されたU―22アジア選手権はケガで辞退。手倉森ジャパンとして出場する初の公式戦で、監督から主将に指名された。「あまりしゃべるタイプでもないので」と謙虚だったが、指揮官からの「チーム内で年齢も上だし、A代表を目指しながら引っ張っていってほしい」という期待に応え承諾した。

 “ポスト憲剛”と言われ、Jリーグ2位の川崎Fで今季リーグ戦20試合に先発している主力。控えめな性格もあってブレークしきれなかった。ダブルボランチを組む先輩の中村憲剛(33)からは「結果を残せ」と言われ続けてきた。8月の福岡合宿ではJ2福岡との練習試合で先制点。この日も先輩から厳命された結果を残してみせた。

 ◆大島 僚太(おおしま・りょうた)1993年(平5)1月23日、静岡県生まれの21歳。静岡学園から11年川崎F入り。11年5月7日の神戸戦でJリーグ初出場。12年5月3日の磐田戦でJ初得点。J通算61試合3得点。血液型AB。1メートル68、64キロ。

 ▽アジア大会男女サッカーの競技方式 男子は29カ国、女子は11カ国が参加。男子1次リーグは4カ国または3カ国の8組に分かれ、各組上位2チームの16カ国が決勝トーナメントに進出。4カ国と3カ国の3組に分かれる女子1次リーグは各組上位2チームと各組3位の成績上位2チームの8カ国が決勝トーナメントを戦う。男子は02年釜山大会より23歳以下にオーバーエージ3枠という五輪同様の制限が設けられた。女子に年齢制限はない。日本男子はU―21で臨んでいる。

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